布絵本と布おもちゃの部屋
袋の修理を頼まれたんです。
多分古い年代のもの。
気軽に直してもらっていいよ、とのことだったけれど、やっぱりこういう仕事をしているからしっかり直したい。勉強にもなるし。
ロープを通すループが擦り切れちゃったんですね、この袋。
それでこの紐を探さないといけない。どうみても麻。で、昨日の京都の山口忠兵衛さんに行ったんです。そこで相談して麻の紐の細タイプの焦茶をゲット。
かなり穴が空いた針じゃないと通らないですよね、という話をして、「ボタンつけの針がいいんですよ」とおっしゃるから、「刺繍針では?」と聞くと、針の穴が大きくて生地を痛めるかも、という話。
古布なので、危険危険。山口忠兵衛さんの佇まいも加わってテンションが上がってたせいで、桐箱入りの針セットを買ってしまいまして。
その中の「大ちゃぼ」という針がいいらしい。(この針セット、桐箱っていうのも豪華だけど、和裁チックな10種類の針が各10本づつ入っている。)
早速昨日、修理に取り掛かったのはいいんですが、簡単に見えたこの縫い方がどう縫ってあるかわからない。
この縫い方になるために、頭を全開させて構造を考え、何度かチャレンジ。
チャレンジしながら、これを作った方はどの時代のどんな方だったんだろう、と思いを馳せて、この縫い方はこの時代ではよく使われてたのかなあ、とか、
この麻のループ、便利かも、とか手を動かしながらぼんやり考えてました。
なんとか縫い方が判明。これだろうなあ、というところまで辿り着きました。
でも修理にはまだまだ。
古布なので針の穴をつけたくない。一発勝負でやらねば。
なので、もうちょっと練習してから。落ち着いた時に。