布絵本と布おもちゃの部屋
昨日は市社協さんの若者支援のボランティアの日。
この日はお二人参加だったんですけど、実習生+元実習生のボランティアさんと卒論のテーマできてくれてるボランティアさんの、合わせて5人の大学生の女の子たちも一緒でした。
1人の女の子は今日実習が終わるらしく、「実習が終わるのが寂しくて寂しくて、毎日泣いてるんですよね。」っておっしゃるくらい、社協さんでの実習が楽しかったみたいで、他の子も、「実習先がここでよかった」って言ってました。
いろんな大学の福祉学科の生徒さんが実習に来ています。
実習先は大学が指定するので選べないらしいです。
その子たちが、一緒に現場で学んで仲良くなって、各大学に戻って、将来に活かしていく。
積極的でキラキラ輝いてて、本当に可愛かった。
なんとなんと、みんな手作りが好きみたいで、12月7日の京都ハンドメイドマルシェに参加するって!!!
実習が終わる子も、またここでみんなと会えるねー。
このハンドメイドマルシェ、WaiWaiさんの若者、実習生、職員さん、私で、10人くらいの作品が並ぶ予定。
作ることで繋がってる関係です。
今日はよく晴れて、ピクミンに誘われて(欲しい花のエキスがそこにあったので導かれるように湖岸に行ってしまった)入ったお店。
琵琶湖を眺め、大学生のとの時間を思い出しながら、至福のランチ。
居場所作りのための手芸を思いついて、活動に移してみて1年。
まだまだひよっこです。
一年でどう感じたかというと、実は壁、かも。
縫い物って、やっぱり好きじゃないと参加しないなあってことです。
縫い物に限らずですけど、楽しいっていう気持ちは強制できない。
というのも、この間レジンクラフトをさせてもらったんです。
これが、全く上手くいかず、とても貴重な材料と時間を無駄にしてしまいました。
失敗体験と、自分には合わないという気持ちで、またやりたいという気持ちが起きないのが正直なところ。
そういう意味では貴重な体験だったと思います。
ぶらっと169ばんちさんの木を飾ろう、ハンドツリーの時間も、人が集まらないのが現状です。
運営のさきこさんと私の2人だけっていう時間もあったりして。
うーーーん、と頭を傾げていた昨今。
昨日のハンドツリーはクリスマスに向けてオーナメントボールを作ることにしました。
これはフェルトを丸く切って、後はビーズとか、刺繍とか、フェルトアップリケとか自由に飾ってもらうというやり方。
名付け親の方が久しぶりに参加されて4人でのチクチクタイム。
これがとても楽しかった!
手元の作品の手法もそれぞれで、お互いの作品にカンドーして、旅行に行ってこられた話とか、仕事の話とか、プラスピクミン。
そうそう、こんな時間、そう思いました。
私の気持ちに若干の軌道修正がかかったこの一年の活動。
とりあえず動いてわかることってありますよね。
それが大事ですよね。
昨日は、大津社協さん仰木学区でご高齢の方の月一サロンの講師をしました。
実質80歳以上の女性の方15人。25名の参加予定だったんですけど、お寺さんの行事と重なったそうです。
いろいろ作品は考えたけれど、簡単にボンドでできるケーキにしました。
後で直接参加された方とお話しすると、やはり目を患ってらっしゃたりする方が多いので、縫うよりボンドの方がいいとおっしゃてったので、これは正解。
1時間予定のところ、皆さんあまりにスイスイつくられるので、時間が余ってしまいまして。
どうしよう、すみません、と謝る私に
「みんなおしゃべりが楽しんだから気にしなくていい」と言ってくださいました。
各テーブルを回りながらいろんなお話をお聞きしました。
「今日は血圧が上がってねえ、ちょっとせんせー、ここやってくれない?」
「どうされたんですか?」私
「いやねえ、気がかりなことがあってねえ、
田んぼ、作ってくれる人を探してるんやけど、見つからんのよ」
「天気がいいと畑にでとるんよ。
雨が降ったときは、暇やらから手を動かしたいわ。
こんなのを作りたいねえ」
社協の方と帰りの車の中で話したんですけど、仰木はご高齢の方が多い。
また現役で畑や田んぼをされてる方がほとんど。
晴れの日は畑に出る。
なので、社協主催の月一サロンに来られない方が結構多い。
そしてどうしても歩いて来られる方が中心になってしまう、という問題点は抱えてらっしゃるけれど、
今回お邪魔して、忙しい毎日の中、月一集まってお互いの元気を確かめ合いながら他愛のないおしゃべりをする、
この時間は大事だなあと思いました。
その中に手芸の時間を設けてくださった。
今回初めての試みだそうです。
「楽しったよ、ありがとうね、せんせー」
私はまるで参加された方の娘のように可愛がってくださって、とてもあったかい時間でした。
深く刻み込まれたシワが、美しいと思いました。
こんなふうに老いたいなあと思いました。
出来があったケーキを皆さんで鑑賞。
これは文化祭で展示されるそうです。
窓からは琵琶湖が見える!
ぶらっと169ばんちさんは、火曜日はぶらっとカフェ。
第一火曜日はチクチクしましょうという日で、今は壁にかかった木に季節の花などを咲かせるハンドツリー活動をしてるんですけど、その他の火曜日の午前中も時々顔を出してます。
昨日もお昼前に覗いてみると、常連のお二人の方と運営者のさきこさんがいらっしゃいました。
お一人の方は、なんと家からミシンを持っていらして(それも自転車で!)壁の布にトイクロスを縫い付けてくれてました。
トイクロスはマジックテープがくっつく布で、季節のいろんなアイテムが取り外せるために土台の白い布に縫い付けるわけです。
今まで手縫いでつけてたんですけど、おっつかなくなって、「じゃあ、私がミシンで縫いましょう」とかってでてくださった方は私と同名のゆきこさん。
私よりちょっと人生の先輩のよしこさんは、今日はゆっくりおしゃべりにいらっしゃってました。
夏に2キロ痩せて、その細い腕を見ると息子が心配するから、とGジャンを羽織ってらっしゃっいました。
運営者のさきこさんは、地道にコスモスを作ってらっしゃいました。
そして私はカメラをパシャパシャ。
「私、喋ってばっかでなんもしとらんねえ」とよしこさんが苦笑い。
地域の居場所にふさわしい空間です。
大津市社協さんでボランティア登録をしての初めてのご依頼は、びわこ学園医療福祉センターの方からです。
びわこ学園さんは、重い障害を持ってらっしゃる方の施設です。
今回は楽しむための手芸ということでご依頼を受けました。
私は遠い昔の学生時代、京都の亀岡にある花の木学園というところで毎週日曜日、ボランティアに行ってました。
グループの名前は「にらめっこワッペングループ」私が行っていた部屋はタケノコ部屋。
重い障害を抱えたお子さんたちの部屋。
毎月1回ボランティアが企画できる「取り組み」という時間がありました。目的?目標のテーマは「笑顔を引き出す」
感触や匂いや音、5感の全てを使って感じてもらう楽しいことを考える、ということですね。
「笑ってくれた!」と喜んでいたら、「あ、それは笑ってるんじゃなくってひきつってるんですよ」と言われたことをとてをよく覚えています。
2月の節分に、豆を5歳の男の子の前で降らすようにしたら、まるで夢を見るような顔で笑っていたのもよく覚えてます。
彼は視力が低かったのだけど、光を感じることができる子でした。
35年前?のことが今とつながったんだなあ。
というか、ずっと自分が学んできたこととやってきたことを繋げたかったんです。
明日びわこ学園さんに行ってきます。
10月にも違う依頼が来てます。
24人の80歳以上の方と、縫い合う時間。
さあああて、何を一緒に作ろうか。
ワクワクしてます。