布絵本と布おもちゃの部屋
去年の9月28日の日記。
友達に誘われて参加したシンポジュウム。
福祉業界の中にポツンと手芸家。
場違いかなあと思いながらもグループ交流で熱く語ってしまいました。
その時の同じグループにいらした伏見区社協の方から「視覚障害の方の手芸教室をしていただけませんか?」というご依頼があり、昨日伏見まで打ち合わせていってきました。
視覚障害協会の代表の方を交えての講習内容の検討。
何を希望されて、どんな時間にしたらいいか。
視覚障害の方の世界を感じながら、作品をお互いに検討していく時間。
楽しかったですし、とても勉強になった。
そして何よりも嬉しかったのが、お互い、その時間をただ作るという時間だけじゃなく、なかなか外に出られないご高齢の視覚障害の方のための大切な時間をいかに楽しいものにするか、つまりそこには私のテーマである居場所つくりのための手芸、という思いが共通にあったということなんです。
今までは2時間借りているお部屋で、1時間で作業を終えて帰るということが多々おありだったようですけど、作り終わった後コーヒーでも飲みながらおしゃべりするのも楽しいですよね、という話になってきてます。
終わったあとでなくても、途中休憩でもいいかも。
とにかく教室っていうよりサロンみたいな場所にしたいなあ。
伏見、実は遠い昔住んでたんです。
「伏見青年の家」今は青少年活動センターに名前が変わり、新しく建った区役所の上にありました。
酒蔵の道を懐かしく歩きました。
昨日は地域活動の居場所作り、ぶらっと169ばんちさんの活動日。
ぶらっとさんの居間にある布で描かれた木を飾るハンドツリーの日。
1月は椿。
運営をされてるさきこさんは、もとびわこ学園(障害の重い方の施設)の職員さんだった方で、年もだいたい同じくらい。
私も福祉出身だし、今後布を使って福祉と絡めた仕事をしたいと思っているので、チクチクしながらさきこさんと話すのはとても楽しいです。
そんなことを色々喋ってると、「せんせー、この人知ってる?」と見せてくださったのがこの本。
「人を繋げるのが上手な方で、いろんなこと仕掛けてる方なんですよ。」
さきこさんの元の職場の後輩で、今でも色々と繋がりがある方。
「紹介しましょうか?今度ランチ一緒にしましょう」という運びに。
家に帰って、息子に言うと、
「ああ、この人、一緒に仕事したことある。よく知ってる」
息子は美術館の学芸員をしてて、専門分野がアール・ブリュット。
アール・ブリュットとは、芸術における障害者の方の表現(正式には正規の美術教育を受けてない人による美術)です。
最近色々動いてると、どんどんいろんなところと繋がって、そしてそれが輪になってたことに後から驚く、そんなことが多いんだなあ。
昨日のハンドツリーの椿、チラホラ樹に咲き始めました。
昨日見たyahooニュースにこんな記事が出てました。
「奥能登に手芸部 被災者はキラキラ」
https://news.yahoo.co.jp/articles/2b86c3d2a711638366c3732ecc6de0c91bb1e13c?page=3
手芸部!
三重県在住のアーティスト宮田さんがいろんなところでコミュニティの場として立ち上げられて8年になるらしいです。
材料をどさっと持ち込んで、参加者は思い思いの素材を選んで好きなものを作る。
ほとんど顔見知りの近所の方で、作りながらおしゃべりに花が咲く。
年代も性別も超えて、教え合いながらの「作ることでつながる」自由な時間。
その中で印象的だったのが、立ち上げた宮田さんのお話。
「自分の色を出さないようにしようと思って。
どういう場所にしたいか、何も決めずに開けたけれど、やっていくうちに、そこにやってくる人たちがどんな人たちかわかってきて、それがどんどんその場の色になってきたと思います。」
これ、簡単なようで難しんですよね。
今年一年色々挑戦してみて、確信を持てたことと、軌道修正が必要なことと色々なんですけど、こうゆう記事を読むと、背中を押される。
続けることって大事。
ここに書き続けることを含めて。
昨日ぶらっと169ばんちさんのハンドツリーの日だったんですけど、ここのオーナーさんとはピクミン仲間で、よくその攻略法とか話してるんですけど、他にもピクミンをされてる方がいて、その方は昨日は電話のスピーカーでの参加でした。
ちょっと体調を崩されて外に出づらい状態、だそうです。
それを知らずに「ピクミンブルームアプリでたくさん歩いてらっしゃいますよね。」と言うと、「あ、あれはスマホ揺らすアイテムをAmazonで買って、一日中ゆらしてもらってるんです。だから外に出なくても1万歩、歩いたことになってるんですよ」とおっしゃいました。
えええええ!!!もはやそんな機械が出てるとは!!!
歩くためのアプリが、本末転倒にもほどがある!と一瞬思ったりもしたけれど、これもあり、だと思いました。
なんらかの理由で外に出れない人も楽しめる、ってことですよね。
誰も取り残さない、今の時代にぴったりだわ。
そして昨日の居場所作りの木を飾ろうプロジェクトのハンドツリーには、雪うさぎが登場。
今年は手を広げすぎた?とちょっと思ったりもしてました。
若者支援、地域交流、もともとの母子支援施設での講習などなど。
バラバラに見えていた活動も、根源では一緒かもしれないと、一年を通して感じています。
「作ること」でつながっている活動、そのことがその人の人生にどう影響しているか。
ちょっと大袈裟かもしれないんですけど、昨日嬉しい報告がありました。
11月の終わりに行った、母子生活支援施設での講習。
ここでも書いたんですけど、盛り込みすぎてお母さんたちが疲れているように見えた、自分の中では失敗だったかも、という講習のその後。
職員の方から写真が届いたんです。
その後、どんどん作られている方がいる、という報告。
ぞう?コアラ?お猿さん?
すごい。すごすぎる。
この方、実はちょっと手作り関係で不快な思いをされて(違う場所で)もう作らない、っぽい感じになってらっしゃったんですけど、見事復活!
居場所作りのための手芸、というのが私の最近のテーマだったんですけど、それが目に見えてかたちになっていってるわけではない、つまり結果出ているわけでなはい今年一年。
でも、長い目で見るとこういうことが起きる。
私にとっては、この方がこういうふうに作ってくっださることは、出会った頃の彼女を知ってるだけに奇跡に近い出来事だったりします。
長くやろう、
色々を手を広げて今何かを感じてることを信じて、長くやってみよう、色々。