布絵本と布おもちゃの部屋
昨日は大津の若者支援の場所で一緒にアニマルストラップを作りました。
5月に大津である大きなお祭り「大津っこ祭り」で販売するための作品です。
10人くらい参加されたかな。布をカットするグループ、チクチクするグループと分かれて作業開始。
で、私はチクチクグループで2時間くらい一緒に作りました。
2時間の時間、手作りのことを中心にいろいろ話してると、いろんなことを教えてもらえる。
私のYouTubeを見てくれて、どうしたらいいか、色合いをこうしたらいいんじゃない、とか。
作品も作りながら「この色だったらこれができるよね」とか、アイディアがどんどん産まれる。
次回3月にまたお邪魔するんですけど、その時にきっと作品がどんどん出来上がってると思います。
楽しみ楽しみ。
教室の生徒さんの中に、すでにご高齢の方のための居場所作りをされてる方がいらしゃっいます。ここで教えたもらった作品を教えていいですか?というご相談を受けたので、「どうぞどうぞ」と、時々材料もおわけしたりしてます。
町内会でやってらっしゃるわけでもなく、県またぎの京都での活動。どういう経緯なのか詳しくこの間お聞きしたんです。
生徒さんは70代後半、高齢の方のいろんな勉強会に参加されてるされて、その時出会った方と勉強会をしようという話になったようです。例えば高齢者のお金の問題とか、健康のこととか。でも硬い話ばかりだと人はこないよねえ、ということで、何か作るのはどうか、という話になったようです。
お料理もいいし、「そういえば〇〇さん、布絵本おもちゃ教室に行ってらしゃるんですよね、何か教えられませんか?」ということではじまったようです。
会場は、メンバーの方のお家を開放。午前中手作り教室。みなさんお弁当を持ち合わせて、午後からお勉強会という流れ。
この間はおじいちゃまがお孫さんのためにケーキの布おもちゃと作られたそうです。
ボンドを使う作品で、不慣れな方で机がべちゃべちゃになったそうだけど、なんとか作品は完成。その後お孫さんが喜んだかはまだお聞きしてませんけど。。。
でもその生徒さんがおっしゃるには、「男性の方は、玉留めもできないので教えてあげたんですけど、これからの人生、ご夫婦でどちらが生き残るかわからないでしょう。
ボタンをつけたり、そういうことができた方がいいですよねえ」
あ、そういう側面もありますよね。この年代の男性の方は本当に縫ものと無縁だから、そういう側面での手芸も大切だなあと、思いました。
お好み焼き屋さんの横に、何年か前からマザーボードさんは若者の居場所のために存在していました。
そこは馴染みのある通りで、私もよく自転車で通っていたんだけど、なんのための建物か気に留めなかった建物。
講演会を通じで事務局長の方とお知り合いになって、今後何かできることがあったらと、昨日訪ねて行きました。
1階が事務所、2階に広がるスペースはとても心地よくて、そこでゆっくり話したりパソコンを触ったり、コーヒーを飲んだりとくつろげる空間で、いろいろお話ししてきました。
お話をしていくうちに、同じ年ということが判明して、そこからは「誰がお好きでした?」っていう話とか(ちなみに私は原田真二が好きだった)小さい時の話とか、時にはお互い目に涙を浮かべながら、時には大笑いしながら「もしかして、お互い似てません?」って言いながら、1時間半があっという間に過ぎました。
入ってみない場所、きっともっとあるんだろうなあ。
昨日は大津市市社協の方と、これから自分がどう関われるか、色々相談に乗っていただきました。
3人の方と、1時間半くらい。具体的な試みがサクサク出てきて、来年度の風景が見えてきました。
そこの根底には意外にも20年間、ゆっくりとサイドで培ってきた布おもちゃを通してのボランティア的な活動が役にたってました。
途中息子の病気で辞めてしまった、多機能高齢者施設での手作り教室。友達の施設で月2回作ってもらってたのが10年くらい前。
認知症の方も、片手麻痺の方も、女性の方は全て参加してくださって、作り上げて、その作品を愛おしそうに抱きしめてらした暖かい記憶。
それが大きな自信になっているんだなあ。
なんでもやってみるもんだなあ。
30代からずっとやってきた布おもちゃを作るということ。そして一緒に作りあうということ。
その蓄積は私の中で、ゆっくりと変化して、次への夢につながっていってます。
元々はリサーチ目的で始めた講習だったんです。なんせ、家庭科がもともと苦手だったので、教えるなんてちょっとありえなかったんですよね。
でも本が出て、次の作品を作りたいなと思った時、お母さん方がどんなものを希望しているのか知りたいなと思ったんです。
子育て世代のお母さんの教室をNPOの子育て支援団体びぃ〜めーるさんのチラシを見て、当時の代表だった小川さんに持ちかけたのが始まりです。小川さん、今は政治家さんになってます。
そんな活動をし始めた時、ある知人が「所詮布おもちゃが作れる人なんて、時間とお金に余裕がある人だよね」といった言葉がちょっとひっかかった。いやいや機会さえあれば作るってことは子育ての中で大きな意味を持つはずだ、と思って、短絡的かもしれないですけど、きっと余裕がないだろうなと思った「母子生活支援施設」の門をたたいて講習を始めました。それが今も続いてます。
途中、高齢者施設でのボランティアも含め、もちろん子育て世代のママたちの講習も含め、作ることが作品の完成だけではない、何かを生み出すことを実感したんです。それは単純に自分だけの喜びにとどまらず、他者との関係も動かす。それが循環して自分の存在意味にもなったりする、そんな経験を何度かしてきました。
そこで今やりたいことが「居場所作りのための手芸講座」
4月からリビングさんで始めようかなって思ってたんですけど、とりあえず「居場所」というものをもっと勉強しようと、昨日もセミナーに参加して、居場所作りの場を作ってらっしゃる方の実践を聞いてきました。そして今日も聴きに行きます!