布絵本と布おもちゃの部屋
昨日は長年にわたって行っている母子生活支援施設での手作り教室でした。
今回は思い出の布を使って作るフォトフレーム、私の講習のお箱です。
初めて参加された方がお二人。とても若いお母さんです。
2時間の講習中、和やかに話が弾み、お子さんの話になりました。
今日も朝、池に行ってザリガニを釣ってきたんだ、息子は全然やってくれなくって私が1人で頑張ったんだとか、時に辛口に息子さんのことをおっしゃるけど、お写真を見せてくれたりして、どう見ても大好きなんだなあという気持ちが溢れてるのがわかって微笑ましいなあと思って聴いてました。
そしたらお子さんに作ったぬいぐるみの話になって、子どもがどこ行くにも離さなくってボロボロなんだっておっしゃるんです。
「作ったの?」
「うん」
「何か見て?」
「ううん、フリーハンドで」
「布は?」
「いらなくなった洋服を使った。
なんかさあ、幼稚園で『自分のものってわかるものを作って』って言われてさあ、作ったんだ」
「見たいんだけど、写真ある?」
「あ、隣の部屋だから持ってこれるよ」
と言って見せてくれたのがこのウサギの人形。
す、すごい!
めちゃくちゃ可愛い!
これをフリーハンドで古着利用してちゃちゃっと作ったの!?
息子さんがしゃぶって耳のところがボロボロ、首も取れかけ。何度修理してもこうなるんだって。
なんて幸せな人形なんだろう!!!
手芸得意って言われてるわけじゃないフツーに参加された方なのに、聞いてみるとすごい力を持ってらっしゃるじゃないですか!
完敗、心地いい完敗の気分。
みんな持ってるんだよ、きっと。すごい力。縫い物だけじゃなくって。