布絵本と布おもちゃの部屋
昨日は母子生活支援施設の学童さんの講習。
小学1年生から6年生までの性別関わらず興味が持てる、ということで、今回は自分も使える袋を作ってもらうことにしたんです。
かなり前から職員さんと打ち合わせて、縫って完成させることで自信につながるということをテーマにして、準備を進めました。
両側を縫うだけ、これさえできれば袋になる!
縫うところは、あらかじめ職員さんに線を書いてもらったおく。
縫ったところの縫い代は、ほつれないようにギザギザになるピンキング鋏でカット。
上の入れ口のところは折って裁縫上手のステック版でノリどめ状態。
肩紐、これはボンドでは洗ったら取れたり、重いものを入れたら取れちゃうとかなりショックなので、大人が縫ってあげよう、打ち合わせはこんな感じ。
そこでヘルプに入った大人が縫えるとは限らないので、色々と考えて「ハンドミシン」を買ったのでした。
それも家でかなり練習した。
しかし!蓋を開けてみれば、縫うじゃん、キッズ!
頑張るじゃん、キッズ!
楽しいって声まで聞こえるじゃん、キッズ!
どんどん縫うっちゃうので、「じゃあ、裁縫上手で止めようと思った上の入れ口のところも縫ってもらう?」
ここ、下手したら2枚一緒に縫って、物が入らなくなる状態になる可能性があるよなあ、ぐるっと縫うってできるかなあ、って思っていた私が浅はかだった。
一年生も難なく理解。
そして肩紐!
ここまできたら縫ってもらおう。
縫ました、キッズ。
すごいぞ、キッズ。
えらいぞ、キッズ。
出来上がったサコッシュを嬉しそうに肩からかけて動き回るキッズ。
1人、途中針が手に刺さって、心が折れて、しばらくうずくまってた子がいたんです。
励ませば励ますほど、拒否反応。
「もう2度としない!こんな袋完成なんかしない!」
名前を教えてもらって呼びかけると、「呼ばないで!」とうつ伏せるし。
自分で折り合いをつけるしかないんだなあと、しばらくそっとしておくと、帰りがけは私のそばに寄ってきて、荷物をまとめてくれたり運んでくれたり。
ちょっと安心しました。
縫うことが嫌いになったらどうしようと思っていたけれど、きっとこの子はこの後サコッシュを完成させるな、って思いました。
楽しかった。
また宝物の思い出が増えました。