布絵本と布おもちゃの部屋
全国の生協さんがそうかどうかわからないんですけど、両親が昔住んでいた山口の生協さんと、今私の近くにある生協さんの建物の作りが似てるんですね。
6年前、母が足の手術で入院した時、父と1ヶ月2人で暮らしました。
父は認知症の初期で、いろんなことが少しずつできなくなってきた頃だけれど、私がわざわざ自分のためにいてくれるということの嬉しさと申し訳なさで、できるだけ自分でできることはやってやろうという気持ちが溢れていて、私が何か父のためにやってあげたという記憶より、父と楽しい時間を過ごしたという記憶しかありません。
父はとても優しくなって、今まではどこか行こうといっても「わしゃあ、いかん。お前らだけで行ってこい」というタイプの人だったんですけど、この時は「明日はどこへ行くんかい?」と嬉しそうに言ってたのを思い出します。
バスに乗って父と遠くのお店に行く時は、いつも小さい時に乗ったバスから小さい時に歩いた道を見ると、小さい時の父と私が見える、
そして横には年老いた父がいる、そんな不思議な時間でした。
これが近いうち思い出に変わるんだなあ、と思いながら。
生協も散歩がてら、毎日のように一緒に行きました。
父がペンチでよく休んでいました。
その後に認知症が進んで、父が生協に1人で行って帰れなくなった時、ここにポツンと座っていた父がかわいそうだった、と母が言ったことも含めて、この滋賀の私の行く生協のベンチを見ると、父が座っている面影が見えて切なくなります。
ポイントが300円の白い印刷の紙で出てきると、私が帰ってくると貯めておいたその紙でいいお寿司を買ってくれる、そんなことも思い出すんだなあ。
滋賀の生協のベンチにピクミンを座らせてみました。