布絵本と布おもちゃの部屋
びわこ学園さんは、重い障がいを持った方を支援する施設です。
初め依頼を受けた時はびっくりしました。そしてとても嬉しかったんです。
学生時代に同じような施設でボランティアをしていたので、入所者の方の状態はよく知っています。
意思疎通が難しかったり、手足も自由に動かせなかったり、視力や聴力も低い可能性もある方々と手作りの時間を楽しむ機会を考えられた職員さんはすごいなあと思ったんです。
参加されたのは5歳の男の子と40歳の女の方。
介助の職員の方2人と5人で過ごした1時間。
フェルトに切ったものを貼ってもらおう、というのが私が考えたプラン。
自分から手を伸ばして貼るということは難しかったので、貼ったものを上から押さえてもらうことにしました。
その時に「ポンポン」というと、男の子は笑顔で嬉しそうに、時々声をあげて喜んでくれました。
女の方は、お話に時々耳を傾けたり、こちらをじっと見てくれたりしたけれど、ちょっと朦朧とされてたかな。
帰り、施設を案内してもらって、講習は終了。
施設の前から出るバスを待っている間に見える、青空の中のびわこ学園。
ここは学生時代から知っていて、社会福祉の父の糸賀一雄先生の立てたあのびわこ学園、やっとこれたなあ、と感慨深かったです。
おふたりにとって、今日は一年で一度のお楽しみの日で、午後からはお買い物に行かれるそうです。
私のクラフトの時間は楽しんでもらえたかなあ。
またここで一緒に作りたいなあ。