2024.11.22 Friday

日記

2024-10-21 09:34:00

居場所作りのための手芸、そのものの時間だった

昨日は、大津社協さん仰木学区でご高齢の方の月一サロンの講師をしました。

実質80歳以上の女性の方15人。25名の参加予定だったんですけど、お寺さんの行事と重なったそうです。

いろいろ作品は考えたけれど、簡単にボンドでできるケーキにしました。

後で直接参加された方とお話しすると、やはり目を患ってらっしゃたりする方が多いので、縫うよりボンドの方がいいとおっしゃてったので、これは正解。

1時間予定のところ、皆さんあまりにスイスイつくられるので、時間が余ってしまいまして。

どうしよう、すみません、と謝る私に

「みんなおしゃべりが楽しんだから気にしなくていい」と言ってくださいました。

 

各テーブルを回りながらいろんなお話をお聞きしました。

「今日は血圧が上がってねえ、ちょっとせんせー、ここやってくれない?」

「どうされたんですか?」私

「いやねえ、気がかりなことがあってねえ、

田んぼ、作ってくれる人を探してるんやけど、見つからんのよ」

 

「天気がいいと畑にでとるんよ。

雨が降ったときは、暇やらから手を動かしたいわ。

こんなのを作りたいねえ」

 

社協の方と帰りの車の中で話したんですけど、仰木はご高齢の方が多い。

また現役で畑や田んぼをされてる方がほとんど。

晴れの日は畑に出る。

なので、社協主催の月一サロンに来られない方が結構多い。

そしてどうしても歩いて来られる方が中心になってしまう、という問題点は抱えてらっしゃるけれど、

今回お邪魔して、忙しい毎日の中、月一集まってお互いの元気を確かめ合いながら他愛のないおしゃべりをする、

この時間は大事だなあと思いました。

その中に手芸の時間を設けてくださった。

今回初めての試みだそうです。

 

「楽しったよ、ありがとうね、せんせー」

私はまるで参加された方の娘のように可愛がってくださって、とてもあったかい時間でした。

深く刻み込まれたシワが、美しいと思いました。

こんなふうに老いたいなあと思いました。

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出来があったケーキを皆さんで鑑賞。

これは文化祭で展示されるそうです。

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窓からは琵琶湖が見える!