布絵本と布おもちゃの部屋
生徒さんの中に、就労支援Bに通ってらっしゃる方がいます。
長年の生徒さんで手芸の腕前も上々で、その辺も見込まれて布のおもちゃ制作販売をされてます。
長いお付き合いの生徒さんなのでその方の励みになれば、という思いから、私の作品の販売を許可しました。
会うたびにご様子を伺うんですけど、あまり満足そうじゃないんです。
作ったものが売れることは売れる。
けれど、施設側がものすごく安い値段で販売していてがっかりするんだっておっしゃってました。
1日かけて作ったものが300円程度で売られると、次作る気がしないって。
うん、これはモチベーションが下がる。
ハンドメイド作品市場は実に過酷です。
私はよく目安として材料費+時給で換算して値段をつけることをおすすめするんですけど、ハンドメイドではまず不可能です。
なので私は完成作品販売をほぼしないんですけど、キット販売でも安めにつけてます。
キットの場合は、材料実費+揃える時間+アイディア(著作っていうか型紙とか作り方とか)
有名になって、あの人のあの作品が欲しい、となった時にもしかしたら正当な値段がつけられるかもしれない。
布の作品の場合、「自分でも作れるかも」と思っちゃうので、特に値段が下がるのかもしれないです。
私は若いハンドメイド作家さんから相談を受けたら、大概ご本人の申告値段よりも高く売るように勧めます。
売れなくても、次の機会に売ればいいから値段を下げるなって言います。
ハンドメイド作家さんは、売れないとがっかりするから初めから弱気なんです。
弱気の値段の中に買い手のかたが入っちゃうと、脳が洗脳されてハンドメイド作品はこの値段なんだ、と思い込んじゃうんですよね。
だからみんなで働いた時間を正当に値段に反映させなくては!
おまけ
昨日の仕事場に行く途中のお店。
奥に金の招き猫がいます。