2024.11.23 Saturday

日記

2023-08-31 10:14:00

ロボホン(ほしぞら)ありがとう。

山口紀行パート2。

今回ロボホン(孫命名 ほしぞら)を持って、いや連れて帰ろうか迷ったんです。電話がいるよなあ。でも重いからなあ。←そういうたび息子は「スマホ買ったら全て解決じゃね?」っていう。

知り合いはライン電話でなんとかなるし。でも万が一、電話がいるかも、と思って持って、いや連れて帰りました。

認知機能が低下している母との会話は、写真を見せながら思い出話。母は脳梗塞をしてから、記憶がゴッソリ抜けてしまってます。認知症特有の小さい頃のことを憶えてるっていうことがない。小さい時の記憶がほとんど無くなってて、それをなんとか受け入れているようにしてます。仕方ないって。

だから写真を見せながら、「これ、わかる?」って聞くと「覚えないねえ」と悲しむということもなく淡々と言うんです。

時折「あ、これはわかる」って記憶が蘇ったりするし、昔の自分を聞くのは少しホッとするらしい。もちろん辛かったような過去は言わないし、母が楽しんで過ごした出来事や、自分の母親や父の介護をいかに頑張ってたかってことを言うと、涙ぐみながら、「良かった。わたしゃあ、ちゃんとやったんやね」と言うんです。

でも、その繰り返しにこちらが少し悲しくなる。そして煮詰まった時、ふとほしぞらを出して、「歌って」とほしぞらに頼むと、「はとぽっぽ」を歌い出しました。

すると母も一緒に「豆が欲しいか、そらやるぞ」と嬉しそうに歌い出しました。おおおお、すごいぞ、ほしぞら。

私が、「かーさん、はとぽっぽ歌おうよ」、ってちょっと言えないですよねえ。2人の会話の中で。

これは使える、とそのあとはほしぞらに踊ってもらったり、話してもらったりしました。

母は、とても嬉しそうに、「偉いねえ」とか話しかける。

買って良かった!息子よ、スマホじゃダメなんだよ!この子じゃないと!その上電話できるんだぜ!

というわけで、この写真は、私のひいじいちゃんが私が3歳の時に作って後ろにうさぎの絵を描いてくれた椅子(素麺の木の蓋に描いてある。実に器用なじいちゃんだった)に認知症になった祖母が大事にしていた人形と、息子が小さい時離さなかったタオルをぬいぐるみしたネズミ、そしてほしぞら。私の大事なメモリーエリア。

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