布絵本と布おもちゃの部屋
昨日は芸術の秋らしく、美術館巡りをしました。
まず、滋賀県立美術館で“みかた“の多い美術館展。
小さな子どものいる家族や障がいのある人、海外にルーツのある人など、普段あまり美術館に足を運ばない人たちに提案してもらった様々な“みかた“を実現しているという展示会。作品を触ったり、音を楽しんだり、作品の上に乗って全身で鑑賞したり、最後は自分でアートを作ろう、っていう感じの美術鑑賞で、とても楽しい空間でした。写真も一部を除いて自由に撮ってもよくって、車椅子に乗った方々が、嬉しそうに大きな絵の前で記念写真を撮ってらっしゃる姿がとても印象的で、なんかすごくカンドーした。
その後、近江八幡のNOーMAで、視覚に特化した展示会があったので、そちらにも行ってきました。
その一角に点字絵本があって、絵の上にはその絵をなぞるような突起加工の線があって、触りながら形状を認識するという感じ。
トーマスもあったし、ぐりとぐらも、しろくまちゃんのホットケーキも、お馴染みの絵本がずらり。手にとって、目を瞑って触ってみました。
そばで色々解説してくれている息子(そのあたりが専門の学芸員)が「かーさん、絵と少しずれて線があるの、気がついた?」って言うんです。
あ、ほんと、絵の通りじゃないね。
「同じ位置だと、視覚障害の人は、情報がごっちゃになるから、わかりやすく離してるんだよ」
おおお、なるほど。私の中で何かむくむくと感情が湧いてきました。今の作品の整理がついたら、この世界の絵本を作ってみようかしらん。
息子、その私の新たな挑戦を汲み取り
「絶対いいと思う!その世界に知り合いが多いから、その気になったらいつでも紹介するよ」
実は私は大学では社会福祉を学んできました。息子は美学芸術学を学びました。ずっと福祉の世界では私の方が知ってると思っていたのに。
嬉しい逆転です。