布絵本と布おもちゃの部屋
晩年の父が認知症になって、父のそばにいた時痛切に感じたのは、不要になったと本人が感じる悲しさでした。
「とーさんといると楽しいよ」と言うと、涙を浮かべて「そーかい。嬉しいのう。そんなことを言ってくれる人は誰もおらんからのう」と言ってました。
お世話されるだけで生きている自分がもどかしかったんだと思います。
人はやはり一方的な矢印だけでは生きていけない。
最近、9月に頑張ったせいか、コロナの後遺症か、季節の変わり目のせいか、なんかだるいしやる気が出ないしで、うつうつとした日々を過ごしてました。
サイテー限の仕事や家のことはしていたけれど、なんか積極的な創造の日々ではなく。
私にとって何かを創らない日は罪悪感で焦る、負のスパイラルにはまっていく日々。
そこをどう抜け出そうか、、、と思った時、「もう一つ支援を増やそう!」と決意。本当に少額なんですけど。
今、月額の寄付をしているのが、プランインターナショナル。世界の女性の人間らしい生活を応援するための寄付です。
そして増やしたのが、「グットごはん」ひとり親家庭にご飯の贈り物を、という寄付。
アジアに絵本をおくるというのも候補にあったんですけど、「ご飯はだいじ」特にお子さんたちのご飯は大事、だと思ったので。
もっと頑張れたら、次はここへの支援をしよう。
支援を受けてる方々が活躍できる世界になればいいなあ。
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私の敬愛するカートヴォネガットの「国のない男」にこんな文章がありました。
「人生ってなんだ?」
わたしは人生に関するこの大きな問題を、小児科医の息子に尋ねてみた。するとドクター・ヴォネガットの老いぼれの父に対する答えはこうだった。
「父さん、ぼくたちが生きているのは、みんな助け合っていまを乗り切るためなんですよ。いまどんなものであろうと関係ないんです」(金原瑞人訳)