布絵本と布おもちゃの部屋
昨日の朝、もっとだらだらしようかなあと思ったけれど、いやいや、齢61、これからの人生の進め方としてやりたいことを成し遂げなきゃと頑張って8時には起きる。
で、だらだら朝ごはんを食べ、コーヒーだけはこだわって入れて、テレビをつける。
お正月テレビは全然面白くなくって、でもボッチなもんで、ご飯どき音がないのも寂しいなあと、Eテレで魚くんの番組をつけ、高音の魚くんの声を聞きながらのブレックファースト。三が日だけど、完全に洋食。
また寝ちゃおうかな、寝正月っていうのもありだよな、って思いながら、いやいや一年の計は元旦にあり(3日だったけど)だよな、しゃんとしよう、と思い立ったのが、なんと『歎異抄』を学ぼう、ということでした。
年末のNHKの番組で解説をやっててプチかじりし、よく無人島に持って行くならこの本だって聞くし、なんてったって、うち(実家)は浄土真宗だし。そういえば、ばーちゃん写経してたよなあ。何を信じてどんな思いでしてたんだろう。後で聞いた話なんですけど、このおばあちゃん、檀家のお寺が燃えた時、当分の間お坊さんたちの面倒を見てあげて、いまだに感謝されてるって。
便利な世の中で、東本願寺のYouTubeサイトにとてもわかりやすい講座を見つけました!10回シリーズのまず1回目を受講。1時半くらい。
おお、知らなかった!歎異抄の歎は歎く、異は異なる、抄。親鸞の教えが間違って(つまり異なる)広まってることを歎くっていう意味だった。
多分、あれですね、悪人正機説とか他力本願の意味とか、私もよくわかってない。あの辺りを実際に教えを請うた弟子である自分(唯円)が残さねば、って思い立ったのが60歳あたりだったらしい。
ここで自分の人生とリンクする。この年からあの大仕事をやり遂げ、それが今の人の心にも響く。おおおおお、しゃんとしよう、もっとしゃんとしよう。
そしてそれなりにしゃんとした3日を過ごした後、夜テレビをつけたら「博士ちゃん」という子どもが先生になっていろいろ教えてくれる番組の特番をやっていて、後半が北斎をこよなく愛する中学生の男の子が北斎の絵を求めてヨーロッパを旅する話でした。
で、この子、本当に本当に北斎が好きで、北斎になりたくて、毎日朝5時に起きて北斎の絵を模写しているんです。何年になるって言ったっけ。この旅行の時もやってた。
北斎に対しての分析も彼自身の言葉でちゃんと伝えていたし、絵もすごくすごくうまかった。ヨーロッパでスケッチしてたんだけど、道ゆく人がみんな立ち止まって声をかけてた。
4歳の時に北斎の絵に感銘を受けたんだっけ?
彼の才能は、夢を追いかける熱量と持続力だと思いました。感動したよ、ほんとに。
朝は60歳の頃の唯円に教えられ、夜は中学2年生の北斎を愛する龍之介くんに教えられ、夜は睡眠は大事、と大谷翔平に教えられ、珍しく11時に就寝。珍しく本を読みながら寝ると、すぐに寝れました。
やっぱ本だわ、今年は。