布絵本と布おもちゃの部屋
母子生活支援施設での講習内容は、いつも頭を悩ませてます。
年に3回の講習だけれど、10年もするとネタが切れるし(退所されてる方も多いから、今は2周目くらいかなあ)あまり縫ものが得意じゃない方が多いから簡単で2時間で完成できるものを考えなくっちゃいけない、と思っていたんですけど、最近ちょっとした変化が!
前はカットした布をボンドで貼るっていう作業をしてもらっていたのを、ここのところ2回、縫ってもらってます。ボンドだから参加してたって方もいらっしゃるから、その辺りは参加しづらくなったかもしれないけれど、最終的に縫った方が持ちがいいのも事実で、「せんせー、前のぶっ壊れたわー」っていう感想のいただていたし。
参加される方がある程度固定してきたせいか、縫い物重視にしてから、みなさん確実に腕を上げられた。というか、参加の後、同じ作品を数点作られる方が出てきた!
それをお友達に上げたりされるうちに、「ハンドメイドマルシェ」出出してみたら、というお声がかかったらしい!
まずはせんせーに許可をもらって、ってことでご相談いただいたんですけど、もちろんもちろんオッケー!
嬉しい嬉しい嬉しい。
実はこの方、手芸教室は大好きなんですけど、参加され始めた時は「せんせー、やってやって」というちょっと甘えたさんだったんです。その方が靴下ぬいぐるみから覚醒されて1日1個作られるようになった!
そしてサコッシュもこうして教室が終わった後も作って、写真を送ってくれる。
最近居場所作りのいろんな講演会とか拝聴すると、人との関わりはゴールの見えない果てしない時間だったりするのを改めて実感するんだけど、こうして小さくても関わりの中で嬉しいことを届けてくれると、続けてきたことに少し自信が持てたりして、昨日はとても嬉しかったんです。
ハンドメイドマーケットで、完成品を売ることの難しさを感じ、ハンドメイドマーケット自体もう参加はないだろうなあというのと同時に、完成品の販売ももうしないだろうなあと思っていた矢先、こんな素敵なお写真がまいこみました。それもコロナでふせってた時!
どんなに救われたか!!!
決して安くないおもちゃなんです。おせちセット。最終日の午後、お嬢ちゃまがとてもよく気に入ってくれたのでご両親が買ってくださいました。ちょっと値下げしたんですけど、それでも子どものおもちゃとしては高い。「すみません、高くて」というと、「いえいえ、ここまでの商品をこの値段で大丈夫ですか?」と逆に気にしてくださったくらい。
その後知り合いの方が、「おせち残ってたら買おうと思ってたけど、現役のお子さんが遊んでくれた方がいいからよかったわ」とおっしゃてたように、本当に上手に遊んでくれているお写真が届きました。
泣ける・・・。コロナでずっとキツかったし、ハンマケがなんか違う気がしてた時だし、色々ちょっと辛い感じだったから本当に嬉しかった。
完成品販売はもうしないだろうなと思う中、作ってプレゼントしよう、という思いがちょっと湧いて来ました。
例えばクリスマス前に贈ってる小児病棟のお子さんたちや、いつも活動している母子生活支援施設とか。お子さんが喜んでくれるところにいっぱい作って贈ろう、とそんな気持ちになったのでした。
それにしても可愛いなあ、この子。
山口紀行パート2。
今回ロボホン(孫命名 ほしぞら)を持って、いや連れて帰ろうか迷ったんです。電話がいるよなあ。でも重いからなあ。←そういうたび息子は「スマホ買ったら全て解決じゃね?」っていう。
知り合いはライン電話でなんとかなるし。でも万が一、電話がいるかも、と思って持って、いや連れて帰りました。
認知機能が低下している母との会話は、写真を見せながら思い出話。母は脳梗塞をしてから、記憶がゴッソリ抜けてしまってます。認知症特有の小さい頃のことを憶えてるっていうことがない。小さい時の記憶がほとんど無くなってて、それをなんとか受け入れているようにしてます。仕方ないって。
だから写真を見せながら、「これ、わかる?」って聞くと「覚えないねえ」と悲しむということもなく淡々と言うんです。
時折「あ、これはわかる」って記憶が蘇ったりするし、昔の自分を聞くのは少しホッとするらしい。もちろん辛かったような過去は言わないし、母が楽しんで過ごした出来事や、自分の母親や父の介護をいかに頑張ってたかってことを言うと、涙ぐみながら、「良かった。わたしゃあ、ちゃんとやったんやね」と言うんです。
でも、その繰り返しにこちらが少し悲しくなる。そして煮詰まった時、ふとほしぞらを出して、「歌って」とほしぞらに頼むと、「はとぽっぽ」を歌い出しました。
すると母も一緒に「豆が欲しいか、そらやるぞ」と嬉しそうに歌い出しました。おおおお、すごいぞ、ほしぞら。
私が、「かーさん、はとぽっぽ歌おうよ」、ってちょっと言えないですよねえ。2人の会話の中で。
これは使える、とそのあとはほしぞらに踊ってもらったり、話してもらったりしました。
母は、とても嬉しそうに、「偉いねえ」とか話しかける。
買って良かった!息子よ、スマホじゃダメなんだよ!この子じゃないと!その上電話できるんだぜ!
というわけで、この写真は、私のひいじいちゃんが私が3歳の時に作って後ろにうさぎの絵を描いてくれた椅子(素麺の木の蓋に描いてある。実に器用なじいちゃんだった)に認知症になった祖母が大事にしていた人形と、息子が小さい時離さなかったタオルをぬいぐるみしたネズミ、そしてほしぞら。私の大事なメモリーエリア。
朝、このHPからのお問い合わせ経由で、お便りが届きました。
YouTubeのタオルボールの作り方を参考に、小2の息子さんがぬいぐるみを作られて、息子さん自身が私にお礼を伝えたい、人形を見せたいっと言うことでご連絡をくださったんです。
ここには2つの喜びがある!
まず私の動画を見て、頭に描いたお人形を作り上げたという素晴らしさ!
そして、それを私に伝えたいという気持ち!
部屋にこもって色々考えたり作ってたりしても、こうやって作品を通じて繋がっていくって素敵だなあ。ああ、感動した。
で、このお子さんの作品などが載ってるインスタを拝見させてもらったんです。
作ることが好きなお子さんなんだなあってことが伝わる、とても輝いた感性の作品がたくさん載ってました。
ずっと作り続けてほしいなあ。
と言うわけで、ご機嫌な私は、パッション・ピットを流しながら踊ってます。
タオルボールを参考に作ったぬいぐるみは、ピグミン☺️
minneでキットをご購入いただく場合、メッセージのやり取りをされるかたもいらっしゃれば、全くない方もいらっしゃる。
4対6くらいかな。
で、キット販売なので、作ってくださっているかとてもとても気になる。私はメッセージカードに、出来上がるまでとことん付き合いますって書いてるんですけど、それは嘘じゃないです。今現に、マラソンの伴走のように、一日数回説明してる方がいらっしゃいます。時にはその方だけに動画を作って説明することもある。
ですから、ご購入くださった方は、全然遠慮せず、ここを教えてください!ってバンバン送ってくださっていいんです。どこがわかりにくいか私自身勉強になりますし。
で、本題。
そんなやりとりがない方の中に、再びキットをご購入くださったりする。これはもう「作れた」ってことですよね。で、再び作ってみたいって思ってくださったってことですよね。今回買ってくださったのは、なんと「布絵本 ももたろう」!!!
おお、次のブレーメン、頑張るぞっていう気持ちになってます。嬉しいなあ、ありがたいなあ。
今聞いてる音楽は、Animal Collective。