布絵本と布おもちゃの部屋
伯母が兵庫県に住んでいたので、家族で行きました。
小学2年生だったけれど、鮮明にあの時のことを覚えてます。テレビでよく万博の映像が流れてますけど、そうそう、あの風景って感じで。
ゲートの入り口の人の混み具合。
長い時間並んで見た月の石。
あの時のスタンプ帳を今も持ってます。なぜか母方の祖母の家を人に譲る際、整理に行った時に出てきました。
外国の文字のサインもたくさん出てきました。
あの頃は海外の方と接することが珍しかったので、パビリオンのアテンダントの方にサインをもらうのが流行ってたんですよね。
懐かしいなあ。
八ミリを近所の方に借りて万博での時間をとって、帰った後部屋を暗くして襖に写して見たことも一緒に思い出しました。
黄色いワンピースを着た色黒の女の子(つまり私)がぴょんぴょん跳ね回ってたなあ。
水森亜土ちゃんのイラストも可愛いし、別に学校に提出するわけでもないのに母が私の名前を書いてる字も愛おしい。
アイディアの研究を兼ねて、街をぶらぶら。街といっても隣町の草津なんですけど、雑貨を中心に見て回ってました。
地方といっても話題のお店は結構あって、TSUTAYAとかハンズとかLOFTとか、可愛いお店が結構揃ってるんです。私はINOBUNが好き。京都中心のお店です。
クリスマスシーズンだからお店中クリスマス一色。ずっと見て回ってると、なんだか甘いケーキをたらふく食べてるような感じ。ちょっとどれも同じに見える。
おもちゃ売り場を見てみると、今流行りのキャラクターだらけ。
で、百均も巡ってみました。主におもちゃ売り場。
百均、攻めてるわー。角度が違う。100円の中にぎっしり詰め込んでるよなあ。
草食動物の視野がわかるメガネ?考えたこともなかったわー。
写真は小さな恐竜セットだったんですけど、水に24時間つけると倍の大きさに、72時間つけると4倍になるおもちゃ。
なんか、育ててる感じで面白かったです。
多分次行ったら何点か商品が変わってるんだろうなあ。
百均といってもお店で商品も違ってくるから、他社に負けないように、そしてコストを抑えながら色々アイディアを出して形にしていくんだろうなあ。
母の姉の夫にあたる伯父は91歳。
7年前に伯母に先立たれ、子どももいなくて、山口で一人暮らししてます。
この伯父が、まー元気で達者でしっかりしていて、コロナが明けてからというもの、結構1人で寺や仏像を見に、遠方に足を伸ばしているんです。
山口に帰った時はいつもいとこと伯父と3人で夜ご飯を食べるのが常なんですけど、その時ふと伯父が「たくさんで食べるとご飯が美味しい」と嬉しそうに言ったんです。
伯父は結構淡々としてて、「1人でも全然平気」という感覚の人だと思ってたので、少し驚いたのを覚えてます。
考えたら91歳まで生きると、友達も少しずついなくなっていき、叔父の場合直径の家族がいないので、日々1人で動くことが多いわけです。
その分91歳だからということで規制されたりすることなく、ガンガン遠方に宿泊旅行なんかも誰にも止められることなく行けちゃうわけだけど。
夏に山口で会った時も旅行の話をいっぱい聞いて、写真も見せてもらって、豪華な旅館や豪華な食事に「おー、いいねえ」というと、「大きな部屋に1人で食べるのが嫌なんだよ」って言ってました。
「じゃあ、食事は一緒に食べよう!」ってなわけで、彦根の会食が決まりました。実に楽しそうで、「たくさんで食べると、ご飯がこんなに美味しいんだね」と言ってました。
「じゃあ、今度はみんなで奈良あたりに泊まる?」ってことに!
親を見送ったり親の老いを実感したり、自分自身もシニアの域に入ってくると今まで1人を楽しめてたことが、だんだんそれだけではダメかもなあという気持ちも生まれてきてます。
大学の親友5人組と会うたび、それぞれ「いつかみんなで、居場所作りのための何かができたらいいねえ」とそんな夢を語ってます。(あ、私たちは福祉出身なもので)
昨日と一昨日と、朝早く最寄りの駅の階段下に高校生数人が募金箱を持って立っていました。
「あしながさんだわ」
あしなが育英会は、親を亡くしたお子さんたちの支援団体です。私はあしながさんの募金を見つけると、必ず募金しようと決めてます。
一昨日はとても寒い朝で、学生服を着た男の子たちが縮こまるように体を丸めて「募金してくれる人はいないだろうなあ」という佇まいで 並んで立っていました。
自分たちの未来を担ってるその募金箱に、お金だけじゃなくて「大丈夫だよ、応援してるよ」というメッセージも一緒に託す。男の子たちは嬉しそうに「ありがとうございました」と大きな声で言ってくれました。
ちょっと話はズレるんですけど、子育ても、ママには「ヘルプじゃなくてシェアだから」と言ってます。助けるより、分け合う。「言葉のあや」かもしれないけれど、助けてもらってると思うより、分け合ってるんだ、社会全体そんな気持ちになった方が、不合理に偏って担ってる人の負担が減っていくんじゃないか、と思うんです。
再び私の大好きなカートヴォネガットの本から(前も書いたけど)
「ぼくたちが生きてるのは、みんなで助け合って今を乗り切るためなんですよ。今がどんなものであろうと関係ないんです。」カート・ヴォネガット『国のない男』
『スラップステック』ーまたはもう孤独じゃない! カート・ヴォネガット