布絵本と布おもちゃの部屋
昨日は芸術の秋らしく、美術館巡りをしました。
まず、滋賀県立美術館で“みかた“の多い美術館展。
小さな子どものいる家族や障がいのある人、海外にルーツのある人など、普段あまり美術館に足を運ばない人たちに提案してもらった様々な“みかた“を実現しているという展示会。作品を触ったり、音を楽しんだり、作品の上に乗って全身で鑑賞したり、最後は自分でアートを作ろう、っていう感じの美術鑑賞で、とても楽しい空間でした。写真も一部を除いて自由に撮ってもよくって、車椅子に乗った方々が、嬉しそうに大きな絵の前で記念写真を撮ってらっしゃる姿がとても印象的で、なんかすごくカンドーした。
その後、近江八幡のNOーMAで、視覚に特化した展示会があったので、そちらにも行ってきました。
その一角に点字絵本があって、絵の上にはその絵をなぞるような突起加工の線があって、触りながら形状を認識するという感じ。
トーマスもあったし、ぐりとぐらも、しろくまちゃんのホットケーキも、お馴染みの絵本がずらり。手にとって、目を瞑って触ってみました。
そばで色々解説してくれている息子(そのあたりが専門の学芸員)が「かーさん、絵と少しずれて線があるの、気がついた?」って言うんです。
あ、ほんと、絵の通りじゃないね。
「同じ位置だと、視覚障害の人は、情報がごっちゃになるから、わかりやすく離してるんだよ」
おおお、なるほど。私の中で何かむくむくと感情が湧いてきました。今の作品の整理がついたら、この世界の絵本を作ってみようかしらん。
息子、その私の新たな挑戦を汲み取り
「絶対いいと思う!その世界に知り合いが多いから、その気になったらいつでも紹介するよ」
実は私は大学では社会福祉を学んできました。息子は美学芸術学を学びました。ずっと福祉の世界では私の方が知ってると思っていたのに。
嬉しい逆転です。
コロナになって一番ショックだったのが、嗅覚、味覚障害がおきて、コーヒーが全く美味しくなかったこと。
匂いは焦げたような匂いだったし、味は苦味を通り越してエグい味でした。
このコロナの後遺症、2年続いた方もいたっていう話を聞いて、ちょっと絶望的な気分になったりして。あー、コーヒーが2年くらいはおいしく飲めないんだなあって。
コーヒーは味だけじゃなく、香りも大事だからダブルパンチ。この2年カルピス生活かあ。元々甘い飲み物は得意じゃないんだけど。
と思った矢先、意外にすんなり味覚嗅覚が戻ってきて、調子に乗ってコーヒーを爆買い。
コーヒーの専門のお店で豆を眺めてると、お店の方がコーヒーについてよく話してくださるんですよね。あれがとても楽しい。
今回は期間限定のコロンビア(サンタモニカ農園 アナエロピック ハニーオレンジ)が目玉。試飲させてもらいました。
「オレンジの味がしますよ」っておっしゃったけど、本当に、めちゃオレンジで驚いた!
結構高くて、ブルマンくらいの値段、なんですけど、期間限定だからね、買っちゃいました。残り170gだったから全部。
家の台所のテーブルで新幹線を見ながら(うちの窓から新幹線が見えるんです。運が良ければドクターイエローも!)ゆったりコーヒーを飲む日常。
最近ホームページというもの自体は、あまりアクセスのある媒体ではないらしいです。やはり拡散機能が大きいのはSNS。インスタとかツイッター、いやいやXとか。
けれど、ホームページはハブ的存在としてあった方がいいなあと、色々迷いながらやっと今のここへ定住。
ここでは、アクセス分析というのがあって、どのリンクから飛んできたかわかります。一番多いのは、YouTubeかな。あとminneとか、たまにInstagram、facebookあたり。
そこにここのHPのリンクを貼っているので。
そこで昨日、わけのわからないことが勃発。
昨日はHPアクセスが多く、????と思ってリンク元を調べると、なぜかアメリカのカルフォルニアのあるエレメンタリースクールがリンク元。
もちろん縁もゆかりも無い場所!
なんで?
おまけにアクセス時間が日本時間の夜8時。アメリカでは朝7時らしい。
なんでかはわからない。YouTubeならともかく、このHPはminneにつながる作品紹介くらいのもんなので、アメリカの小学校の先生にしても生徒さんにしても全然楽しいサイトじゃないと思うんだけどなあ。
と、なんでかはわからなかったけれど、それでも不思議な希望は湧いてきました。
何かのきっかけで、世界の誰かが見てくれて、いいなーと思ったらメールをくれるシステム。それがインターネット!
おおおお、素晴らしい。と、今更ながらにカンドーした出来事でした。
お話布絵本はたくさん作ってて、一番初めに作ったのは「笠地蔵」そして「オオカミと7匹の子やぎ」あとは生徒さんのリクエストを受けて、「赤ずきん」「桃太郎」「大きなかぶ」「猿かに合戦」「ブレーメンの音楽隊」「わらしべ長者」「はじめてのクリスマス(キリスト誕生絵本)」「おむすびころりん」そして「親指姫」。
作る前には、お話をじっくり読みます。日本昔ばなしの場合は伝承なので、結構いろんな諸説がありどれを選ぶかちょっと大変。おむすびころりんなんて、西の方に行くと、お爺さんとお婆さんが立場が入れ替わったりしてます。わらしべ長者も交換するものが違ったりしてます。
その点海外のお話はグリムとかアンデルセンとか作者がいるので、訳が違うくらいで内容は変わらないのでそれに沿ってしっかり作ることを心がけてます。
このお話にしようと決めて、お話を改めて読むと、結構大枠だけ知ってて、細かい内容をすっ飛ばしてたことに気がつきます。小さい時にぼんやり聞いたり読んだりしたもんで。もしかして幼児向けの本の端折ったバージョンを読んだのかも。
で、本題の「親指姫」!小さい時は割と悲劇のヒロインぽく思っていたけれど、しっかり読むと(青空文庫)かなりこの子、失礼だわ。
まず、子どもが欲しいと願った女の人に、魔女が種をあげるんです。そのタネを大事に育ててその花の中から女の子が生まれます。女の人はそれはそれは大事にその小さな女の子を育てるんです。でも親指姫は、いろんな自分と違ったタイプの生き物に求愛されて、違う!と逃げまくる。
唯一見向きもされなかったのが黄金虫。黄金虫もさらっておきながらあんまりなんだけど。でもそのあとは親指姫は自由に平野で暮らします。
そして冬がやってきて、凍えそうになったのでネズミのおばさんのうちにお世話になります。で、そこでネズミのおばさんはもぐらを紹介するんですけど、親指姫は土の外に出ないもぐらが嫌で嫌でしょうがない。ここでもぐらは悪役に思えるけど、お話の中ではそう悪い人、いや生き物じゃないです。
そうするうちに、傷ついたツバメに出会って、ツバメを介抱してあげながら、ツバメのいる世界の話を聞いて、花の王子のことを知るんです。
そしてもぐらと結婚させられる前に、ツバメの背中に乗って旅たつ。そして自分と同じタイプのかっこいい王子と結婚、というお話。
気づきました?
私が?って思うのは、初めに出てくる女の人がどんなに心配して悲しんでるだろう、ということなんです。一言、「助けて」とか「ごめんね」とか「ありがとう」とか言って欲しかったわ。で、ネズミのおばさんの時もそう。一応助けてもらったんだから、そんな形で出ていかなくても。。。
と、ちょっと憤りを感じたりしたんですけど、このお話の楽しいところは、とてもたくさんの生き物が出てくるところ。カエルの親子に、メダカに蝶々に黄金虫、そしてネズミ、モグラ、ツバメ。そして数も色々。
作ってくれた生徒さんがおっしゃるには、「たとえばお皿に乗せたお花が15個ありますでしょ。あれで、孫と引き算足し算の練習に使ったりしてるんです」
なるほど!お話に目くじら立てずに、この展開を素直に楽しめばいいんだなあ。そしていろいろな形でお子さんと向かい合うのが、布絵本の良さだもんなあ。
ということで、これもそのうち(来年だけど)ネット販売キットの準便をしよう、と、軽く決意したのでした。
パソコンのディスクトップは双子の写真にしてます。
双子が遊びに来ると私の部屋に来て、椅子に座る私の膝に2人乗って、ネットで見つけたクラフトを印刷をするのがいつもの日課です。
なので、自分たちがパソコンのトップ画面だったら嬉しいだろうなあって思って。
今回バージョンアップした時、違う双子の写真に変えたんです。前よりもっと小さい時の。一応私のテーマとしては、双子と私が作ったおもちゃが写ってる写真。
双子、すぐに写真が変わったことに気がつきました。
予想外だったのが、小さい時の自分たちがわかってないということ!
あ、そこにいるのは自分たちだとはわかるけど、お互い、自分と主張する子が、違う!2人とも逆になってる。で、ちょっと揉め始める。
「いやいやいや、こっちがツムでこっちがオリだよ」と、何度か言ってやっと納得。いや、納得してないかも。
4歳児の脳と視覚と認識は、まだまだ境界線が甘いんだなあ。
上が今のディスクトップ。下が前使ってた写真。
どっちがどっちに成長したか、変わります?