布絵本と布おもちゃの部屋
来週火曜日は、母子生活支援施設の学童さんの講習です。
ここで作ったものは、お子さんたちが学校の自由研究の宿題で持っていくことになる、という重要任務を背負っております。
私は手作りおもちゃが得意なんですけど、結構お母さんたちは「もっと実用的なものがいいわ」と言っているらしい。
小学生さんですからね、それも1年から6年まで男の子も女の子も満足するおもちゃを布で作るとなると、作品選びが難しい。
それで今回は、本人が使える肩掛けカバンにすることにしました。
これが作れたら、きっとすごい自信になると思うから絶対参加した全員のお子さんたち(8名)の作品を完成させたい!
小学一年生のお子さんが何人か参加するので、とにかく職員さんがついて(実習生さんもいる)2時間、両横の線だけ縫ってもらう。
上は折り曲げて裁縫上手でつける。裾上げとかできる、洗濯しても大丈夫な優れもののボンドです。
問題は、肩紐つけ!!!
高学年の子は、頑張ってつけてもらうとして、低学年さんがとにかく多いので、その子たちのは縫ってあげたい。
多分個人差があるから、出来上がりはタイムラグが生じるはず。そのタイムラグで縫ってあげたい。
でも縫えるかなあ、と不安になり、ボンドでくっつかないか実験しています。
裁縫上手の宣伝せは、絵本バックを縫わずにボンドで完成させました、的な触れ込みがありました。
つまり、絵本の重さが耐えられるはず。
柔らかめの紐に裁縫上手をつけて布にはり、アイロンをかけること数分。
くっついてる!多分絵本を入れても大丈夫くらいの強度!
と喜んでる場合じゃなかったんです。
強く引っ張ると取れちゃうんです。
子どもはやります、これくらいのこと。
他にも革がくっつくボンドでも試してみる。
ダメだ、引っ張ると取れちゃう。
ということで、なんと、衝動でハンドミシンを買ってしまった。これを持って行こうか?
今日届きます。
またご披露します。
昨日は長年にわたって行っている母子生活支援施設での手作り教室でした。
今回は思い出の布を使って作るフォトフレーム、私の講習のお箱です。
初めて参加された方がお二人。とても若いお母さんです。
2時間の講習中、和やかに話が弾み、お子さんの話になりました。
今日も朝、池に行ってザリガニを釣ってきたんだ、息子は全然やってくれなくって私が1人で頑張ったんだとか、時に辛口に息子さんのことをおっしゃるけど、お写真を見せてくれたりして、どう見ても大好きなんだなあという気持ちが溢れてるのがわかって微笑ましいなあと思って聴いてました。
そしたらお子さんに作ったぬいぐるみの話になって、子どもがどこ行くにも離さなくってボロボロなんだっておっしゃるんです。
「作ったの?」
「うん」
「何か見て?」
「ううん、フリーハンドで」
「布は?」
「いらなくなった洋服を使った。
なんかさあ、幼稚園で『自分のものってわかるものを作って』って言われてさあ、作ったんだ」
「見たいんだけど、写真ある?」
「あ、隣の部屋だから持ってこれるよ」
と言って見せてくれたのがこのウサギの人形。
す、すごい!
めちゃくちゃ可愛い!
これをフリーハンドで古着利用してちゃちゃっと作ったの!?
息子さんがしゃぶって耳のところがボロボロ、首も取れかけ。何度修理してもこうなるんだって。
なんて幸せな人形なんだろう!!!
手芸得意って言われてるわけじゃないフツーに参加された方なのに、聞いてみるとすごい力を持ってらっしゃるじゃないですか!
完敗、心地いい完敗の気分。
みんな持ってるんだよ、きっと。すごい力。縫い物だけじゃなくって。
教室の中でもなんでもいいです系生徒さんと、こうじゃないと嫌系生徒さんがいらっしゃって、どちら系も私にとっては勉強になります。
なんでもいい系の方はこちらの自由にさせてもらえるし、こうして欲しい系のリクエストからは新しいものが生まれたりします。
お一人めちゃくちゃご要望の強い方がいらっしゃって、この方から掛け算布絵本が生まれたりしてるので大切な方ではあるんですが、今回はかなり個人的なリクエストで、
これは他では使えんわ、って感じなんですけど、頑張ってリクエストに応じました。
万年カレンダーの12ヶ月の季節のものを6つ変えてご自身の思い出のものを入れて欲しいというリクエストなんです。
まず「ひこにゃん」これは著作が引っかかるので今回だけ特別に。販売はNG。
あとはまあ、一六タルトと坊っちゃん団子、松山城、琵琶湖と船、呉の鯨潜水艦、千福と一升瓶、
そして極め付けが「私と彼」!!!
もうしょうがないのでお連れ合いの方のお写真貸してもらってデザインしました。
意外にお顔の作りがアップリケにしやすかった、かも。
10年以上通ってくださっている大切な生徒さんなんです。ちょっとしたわがままも可愛かったりします、って私より年上の方だけど。