布絵本と布おもちゃの部屋
HPに新しいページを設けました。
名付けてFrom now on。
これからしたいこと。全く新しいことではないけれど、分野が違う、かもしれない。
今日、一歩踏み出しました。
昨日教室の帰り際に、「せんせー、今シーズンで退会させていただきますね」とある生徒さんが私にそっとおっしゃいました。
申し訳なさそうにされているのがわかるので、私は退会を私に言われる時は引き留めません。
長くたくさん作ってくださった方でした。多分お友達のもう1人の方も今の作品を作られたら退会されるだろうなあ。
実はここの生徒さんは、10年通ってくださってる方も数人いらして、私の作品はほとんど作ってくださってるし、お孫さんも大きくなってらっしゃるし、いつ退会されてもおかしくない状態のまま、教室が存在しています。
みなさん、ここで情報交換されたり、お話しされたり、笑ったりされるのが楽しいからいらっしゃってる方が半分以上。だんだんご高齢になっていらっしゃると、何かの目的のために外出するということに大きな意味が出たりします。
何かの事情で、これから受講の方の人数が減るかもしれないなあ、と色々と考えながら帰りの電車に乗りました。
こんなに細かい布絵本教室は、これからどれだけのニーズがあるだろうか。不況だし、材料費も結構するし。
この変化にどう対応していくか。そこだよなあ。
考えて考えて、今ちょっと考えてるのがリビングさんでもう一つ違う教室。
居場所作りのための手作りを考えてる方のための教室。一年コースで、材料費込みでの受講料。
いつも木曜日午前しているから、午後からそのコースをしてみるのはどうかなあ。
という計画をゆっくり練っていく予定です!
ライブの意味を生講習ととればそのまんまなんですけど、今日の講習はコの字に並べられた机の中央で歌って踊ったような、「こういう空間が私の場所なんだよなあ」っていうくらい、とても嬉しく楽しい講習でした。
今回で3回目になる東近江市保育研究会の保育研修での手作りおもちゃの講習。
夏に1歳児さん、そして今回は0歳児さんの保育士さんの講習で、今回は19人ご参加。
初めはみなさん会話もなく、会場いっぱいの緊張の空気。
それが徐々に和らいでいく俊寛、もとい瞬間(能が好きなので、しゅんかんの変換が俊寛になってしまう)がわかる。
途中で調子に乗って、ライオンキングの「しんぱいないさ〜🎵」と実際歌っちゃいました。それくらい柔らかく私自身、身をその空気の中にぷかぷか浮かんでいられる感じ。参加された方が作ってくれた一体感。
私、よく最後に「楽しかったですか?」って聞くんですけど、この最高な気持ちでお聞きすると「あああ、いや、もう縫うので精一杯で・・」とおっしゃってたオチも含めて、
これからもこの場所で(生講習)頑張っていこう、と気持ちを新たにした1日でした。
実は来年、おっきな講習が待ってるんです!なんと泊まりがけの冬の鳥取!
講習、コロナ前は多い時で、4つしてました。
ちょっと体力が追いつかないし、他にしたいこともあったので、一つに絞りました。隔週木曜日、大津のリビングさんでの布絵本教室です。
長いです。12年くらいやってる。で、生徒さんも長い。初期の方は流石にもう卒業されたけど、10年選手の方は半分。ほぼお孫さんのために作られてます。
日曜学校のお子さんや、おうち文庫に並べられたり、第二の人生の生き甲斐に作られていた方もいらっしゃいます。
10年も過ぎれば、お子さんはもう布おもちゃ世代じゃなくなってきました。
おまけに私の作品の限界があります。キットとしてネット販売するために、整理する時間もいるし。
でも、みなさんこの教室に来たいって嬉しいことを言ってくださる。2週間に一度、この場所で、手作りを中心におしゃべりしたり、笑ったり、そういう場所が必要なんだって、もう作るものもないのに、来たいっておっしゃる。
ある方は、木曜日のこの時間、お仕事をお休みする理由を「この曜日は病院に行くから」と職場に言ってるらしい。「だって、ほんとだもん。ここは心の病院だもん」
泣ける。。。
だから必死に次の作品を考えるわけです。うーーーーん、お子さんのためでは無く、ご自分も可愛って思えるもの。。。
で、生まれたのがトリケラトプスの飾りバージョン。通常の布絵本の大きさを2倍にして、キルティングで作ってみました。
この教室の生徒さん、時々無茶振りするんですよ。掛け算布絵本のそう。
「孫が掛け算苦手だけど、布絵本でできない?」うーーーーん、うーーーんと考える。
で、閃いて出来上がったのが「掛け算布絵本」ミンネのギャラリーに載っけてますのでよかったら見てください。
「はじめてのクリスマス(キリスト誕生の絵本)」もリクエストから生まれました。
ほぼ全てのお話布絵本は、ここの生徒さんの「作りたーい」から始まった。
も、もしかして私が育てられてるってこと!?
11月に0歳児さんの保育士さんたちの講習をするサンプルを作ってました。9月末までにお約束をしていたので、コロナで寝込むと思わなかったので、ギリギリ。
内容は「輪っかにぎにぎ」と伝えてあったので、大体の構想はできてたので、あとは、保育士さんが作りたいなあと思う雰囲気を出すため見た目「可愛い」って感じに仕上げないと。
丸く2回縫ってワタを入れて絞る、という単純な作業なのですぐできるはず。そう、実際の作業は全然大変じゃなかったんです。
でも2日の時間を使ってしまった。
どこに?
輪っかの大きさです。外円と内円の大きさの対比で、赤ちゃんの握る感覚と、あと、鈴が入る幅とか。
作っては、「あ、思ったより小さい」とか、「鈴が入らない!」とか。
素材によっても違ってきます。コットンはキチキチ。パイルはのびのび。
赤ちゃんのおもちゃの理想は、柔らかい素材のパイル地がいい。んだけど、手芸初心者の方はこの素材かなり手強い。
伸びるし、端がくるまるし、イライラします。
でもいかにも、って感じのにぎにぎなので、2パターン作って発送しました。
ここの講習の一番辛いのは、時間が1時間半以内ってことです。その時間内に仕事から疲れていらっしゃった保育士さんたちがリフレッシュできて楽しめる講習にするため、
たくさんお手伝いしていきます。
布をカットして、印をつけて、「さあ、縫って❤️」ってとこまで用意します。
6月のタオルボールはほとんどの方が時間内に作られて、園に持って行かれて活躍してるというお話を聞きました。
11月の0歳児さんの講習も、上手くいきますように!