布絵本と布おもちゃの部屋
単発講習のほとんどはその場で関係が終わることが多いんですけど、かなにはその後の様子をお写真で伝えてくださる方もいらっしゃいます。
鳥取の靴下ぬいぐるみ講習でゾウさんを作ってくださった方も、飾ってくださっている風景と様子をメールしてくださいました。
お子さんたちの図書館?関係のお仕事だったと思うんですけど、そこの扉にゾウさんをかけてくださっています。
実はぬいぐるみの中に入れる鈴を持っていってたのをプレゼントしてたんです。
「いただいてよかったです。このゾウさん、子どもたちに大人気です」というメッセージが書かれてました。
モケモケの靴下で作ってくれたゾウさん。靴下の柄を利用した耳がポイント。
この子が、鳥取のお子さんたちに可愛がってもらってるんだなあ。
この間の鳥取わらべ館での靴下ぬいぐるみの講習には、4人小学生のお子さんが参加してくれました。
その4人とも、大人の方が付き添ってくださって、その半分の2名がお父さんでした。
講習が終わって皆さんが帰られた後、ちょうど参加された中に家庭科の先生がいらっしゃって、わらべ館のスタッフの方と話される声が聞こえてきて、男性の縫い物力アップの話をされてたんですけど、それが今現在もそうであるかといったらそうでもない、という話が興味深かった!
今日参加された方は、多分俗にいう「ゆとり世代」の前の方。
私の時は、中学校の家庭科は男女別で、男性は技術家庭科といって工具で椅子とか作ってたんです。これは若い世代はびっくりらしい。
で、その後に男女一緒の家庭科になって、男の子たちも針を持ち始めるわけです。
しかし!その後の「ゆとり世代」からの教育は土日が休みになり、その上家庭科も内容が詰め詰めになり、内容が薄くなってしまってます。家庭科の先生からお伺いしたんだけど。だからこの世代以降のお子さんたちは、ボタン縫えますよねっていう程度の縫い力。共通でナップサックとエプロンは作ってるらしい。
そこから興味を持ってハマるお子さん以外は、女の子も男の子もあまり縫うっていう行為が身近じゃない環境。
そこで今日参加されたパパたち。
男女一緒の家庭科を受けて、ゆとり教育前の男の子たちが、今家庭科を習い始めるくらいのパパになってるわけなんです!
今回参加された2人のパパも頼もしかった!
女の子と一緒に縫っていたパパは、娘さんが正式な玉留めが苦手で「先生、教えてやってもらえますか?」って相談が来まして、見ていると、やり方は知っているんです、その女の子。でも得意じゃないから違うやり方をしてしまう。
実は私も教える時は正式な玉留めをするんですけど、時々違うやり方もしちゃうんです。だから気持ちがわかるもんだから「裏技教えよっか?」って娘さんに囁くと、パパがきっぱり「いや、変な癖がつくのでちゃんとしたのを教えてください」って!
なんかカンドーしちゃいました。
昨日はリビングの定期講習の日。
そこで10年受講してくださってる生徒さんが、「せんせー、授産施設で縫いものを教える仕事をしないかっていう話がきたんだけど」って言う報告を受けたんです!
まだ今されてる仕事の関係上決定はしてないけれど、前向きには考えてる感じ。
いつも通っていた病院に、毎月季節タペストリーを作ってプレゼントされていたんです。そして病院は季節ごとにそのタペストリーを待合室に飾ってらして、そこに来られた方々にとても評判がよかったという話。
「あの作品を見て、話が来たんだと思う。できるかなあ、せんせー、どう思う?」とちょっと不安そうにおっしゃるから、
「大丈夫大丈夫!全面バックアップするから!」と応援を約束。
こういうこと、したかったんです。
私1人では広げられないから、いろんな方に縫う楽しさを広げてもらいたい。
この方は縫うことが好きで、ほんとにうまい!
ちょっと一から考えるのは難しいみたいだから、その辺りは一緒に考えるよって。
この方は頑張り屋さんで、いろんなことを乗り越えた方で。
まだまだ先の話らしいんですけど、とても嬉しい報告でした。