布絵本と布おもちゃの部屋
簡単に作ってもらうための工夫は、結構難しいです。
今回の「かぶれる兜」
初めは折り紙感覚で作ってもらうので準備も簡単に終わるなって思ってたんですけど作ってみると、布が分厚くて折った後ある程度補助しないと解けてしまう。
どこをかがったら解けないかなあ。
布を薄手にしようかなあ、とかとか、まだ何枚か縫って方法を探さねば。
お一人の方は、赤ちゃんの時に来てたロンパースを元に兜を作りたいっておっしゃってるので、単純な折り紙にするには布が足りない、
となるとまた違う方法を考えないと。
という具合に、何作も何作も作ってみて答えを見つける作業です。
ママのリクエストの答え探しは、大変だけど、
楽しんだなあ。
5月2日のママのための簡単手芸教室、被れる兜のリクエストが来ていて、布を2枚合わせて折り紙を折るみたいにしたらいいよな、じゃあ、布の大きさをどうしようと思って、お子さんの頭の大きさを教えてもらいました。
前作ったのが45cm✖️45cm。
うーん、小さいかなあ。
綿をビニールに入れて教えてもらった大きさにしてみて、かぶせてみました。
うーん、、、
ということで50m✖️50cmで本格的に作ってみることに。
表側の布は、今流行りのくすみ系。
裏は息子が小さい時にいただいた着物の長襦袢。
で、あわじむすびを上に飾って出来上がり。
ビニール頭を入れてみました。
当日この2つの兜をかぶってもらって大きさを選んでもらうのもいいかも。
この子達が生まれたのは、双子が赤ちゃんの頃です。
ママに「おもちゃ作ってあげたいけど、何かリクエストある?」と聞いた時、「ロープが好きみたんなんですよ。何かロープがついたものがいいなあ」ということで生まれたのがこの子達。
名前をどうしようかなと思った時、パパである息子が「くまはひもクック、うさぎはひもルンはどう?」
このおもちゃは本当に双子がめちゃくちゃ遊んでくれたし、プレゼントしたところでもとても評判でキットにしようと思ってたら、中に入れていたチャイムが販売中止になったことで諦めたんです。
というのもぬいぐるみの体の中心にそのチャイムを入れていたので、同じものを作るのがむづかしいかなと思ったんですね。
前の日記にも書いたんですけど、インスタを見た生徒さんが作りたいという希望のもと、再び作ってみました。
ちょっと調整はしたんですけど、作ってみたら
できた!
頭に鈴が入ってます。
両手にこの子達を握って振ってみました。
手足がルンルン踊って、楽しくなるんです。
ひもクック、ひもルン、復活!
1回目の定年を60歳とすると、1回目の定年は迎えているわけですよね。
(あ、今年から65歳に引き上げだった)
自由業なので生涯現役でいたいんですが、その時々の節目は感じる。
というのは、十数年関わってきた教材会社さんのキットの提供作品数がここ2年でぐんと減ったんです。
一番扱ってくださった頃は20数点のキットを提供していました。
そしてこんなコーナーにもしてくださってました。
ご縁があって埼玉の教材会社さんに作品を提供させてもらってるんですが、その時担当してくださった方も多分、退職されたんだろうなあ。
その方がいらっしゃる時は、毎年2回ダンボールいっぱいに布やロープなど「作品に生かしてください」と送ってくださってました。
それが去年からなくなり、作品紹介も私のコーナーじゃなく布おもちゃキットの中に6点、並べられた感じでパンフレットに載ってます。
私としては「ああ、来るべき時がきたな」っていう若干ショックではあったけれど、
扱いが終わってもおかしくないのに数は減っても扱ってくださっていることの方に逆に感謝してたりします。
どうしても年齢を重ねると、今の時代の感性とずれてしまうのは仕方ない、それに正面から向き合ってじゃあ、どんな作品を作るか、真摯に取り組みたいと思う今日この頃なのです。