布絵本と布おもちゃの部屋
袋の修理を頼まれて2週間。落ち着いてやりたかったので色々ひと段落したので取り掛かることに。
麻のループの仕方もなんとか理解して、意外に簡単だったので一安心。
けれど昔のものということもあってできれば一発勝負で臨みたいということで、似たようなものを似たような条件でひとまず作ってみました。
一回作るとちょっと余裕ができて、縫うのもリズムができますし。
さあ、本番!
意外に気楽に取り掛かったんですけど、古布、も、脆い。
前の麻のループを解くのが難。
全部解くとループの長さとかがわからなくなるので縫っては次を解く、という感じでやっていたら、ちょっとループの結び目がきついなあと解いたのが間違い。
無理がたたって布の端が朽ちかけてしまった!!!
おおおおおお、頭真っ白。どうしよう。
練習しても上手くいかないということを実感。
デートの練習をお父さんとするようなものかも。(したことないけど)
持ち主の方に泣きつくと「古いものはほつれるし破れるもんだからいっこうにOK。
元通りにする必要はなくて、要は使えるようになればいんだから」
という返事が!!!
これで気がすーっと楽になって、応急処置をしてなんとか乗り越え、なんとか修理が終了しました。
ちょっとした古布との旅でした。
写真はシミュレーションとして作った古布とは真逆なアメリカンな布の小物入れ
母子生活支援施設でのマカロンケースの講習の後、作り続けてくれてる方がいらっしゃる話は前ここに書いたんですけど、職員さんから「ファスナーのところが盛り上がって上手くできないらしいんです。何かコツがありますか?」というお問い合わせがありました。
その時の返事
「ファスナーの留め具、ギリギリのところを縫うのが大きなポイントです!コツとしたら外のフェルトとファスナーの金具の大きさが同じようにするということです。
それでもファスナーが盛り上がってしまうとなると、土台よりファスナーが長いってことになるのかなあ、って思っているのですが。
どうしてもファスナーより中の金具が長くなるようでしたら、フェルトを包む縫しろの部分にワタを入れて大きくするのはどうでしょう?」
そして昨日、解決しました!というメッセージと共に完成写真が届きました。
盛り上がることなく綺麗に閉まってます、ファスナー。
5月のバザー目指して頑張って作ってらっしゃるそうです。
袋の修理を頼まれたんです。
多分古い年代のもの。
気軽に直してもらっていいよ、とのことだったけれど、やっぱりこういう仕事をしているからしっかり直したい。勉強にもなるし。
ロープを通すループが擦り切れちゃったんですね、この袋。
それでこの紐を探さないといけない。どうみても麻。で、昨日の京都の山口忠兵衛さんに行ったんです。そこで相談して麻の紐の細タイプの焦茶をゲット。
かなり穴が空いた針じゃないと通らないですよね、という話をして、「ボタンつけの針がいいんですよ」とおっしゃるから、「刺繍針では?」と聞くと、針の穴が大きくて生地を痛めるかも、という話。
古布なので、危険危険。山口忠兵衛さんの佇まいも加わってテンションが上がってたせいで、桐箱入りの針セットを買ってしまいまして。
その中の「大ちゃぼ」という針がいいらしい。(この針セット、桐箱っていうのも豪華だけど、和裁チックな10種類の針が各10本づつ入っている。)
早速昨日、修理に取り掛かったのはいいんですが、簡単に見えたこの縫い方がどう縫ってあるかわからない。
この縫い方になるために、頭を全開させて構造を考え、何度かチャレンジ。
チャレンジしながら、これを作った方はどの時代のどんな方だったんだろう、と思いを馳せて、この縫い方はこの時代ではよく使われてたのかなあ、とか、
この麻のループ、便利かも、とか手を動かしながらぼんやり考えてました。
なんとか縫い方が判明。これだろうなあ、というところまで辿り着きました。
でも修理にはまだまだ。
古布なので針の穴をつけたくない。一発勝負でやらねば。
なので、もうちょっと練習してから。落ち着いた時に。