布絵本と布おもちゃの部屋
松葉杖をついてると、肩にかける鞄はずり落ちて危ないです。
両手があくリュックサックが理想。
でも手持ちのリュックはあまり量が入らない。
昨日、久しぶりに外に出たんですけど、何かいいものはないかなあと物色してたら、講習の時まとめてキットを入れていた手提げかばんがあって、それが両方を紐で絞るタイプだったんです。
お、これはナップサックになるかも、と下に紐を通すループをつけ、紐を長くして即席ナップサックを作りました。
かっこ良くはないけれど、まあ治るまでこれを使おう。
結構たっぷり入ります。
松葉杖で通常は歩いて5分のところを10分以上かけて、ナップサックを背負い行きました。
信号もいつもなら点滅しているところを走って渡るんだけど、今回は点滅前から次を待つ、って感じ。
でも天気が良くて気持ちよかった。
ちょっとづつ松葉杖が体の一部になりかけているところです。
貸し出していた「おやゆび姫」の布絵本をなおそうと思って袋を開けると、登場人物だけ違うビニール袋に入っていました。
それを取り出した時に、ちょっとした違和感が。
おやゆび姫と王子(南の国の妖精)が私が作ったものじゃない感じがしたんです。
よく見たら、やっぱり違う。これは間違って入れ替わっちゃったんだなと思いました。
やっぱり自分が作ったものは同じ型紙でもわかる。
で、どうしようかと悩みました。
返してくださった方は私が作ったほうが自分が作ったと思ってらしゃるわけだから。
そのままにしていようか、と思ったんですけど、でも、お孫さんのために作られたこのお人形がかわいそうだ、と思いました。
お孫さんのために使った時間、その時間をきちんと届けてあげなくっちゃ、と思って、勇気を出してLINEを入れました。
するとすぐ電話があって「そうですか?」とちょっと訝しげ。
私は結構強気に、「説明書に写ってる写真を見られたら多分違いがわかると思います」と言いました。
どうしても生徒さんが作られたものをお孫さんに渡してあげたかったから。
「もう孫には送っちゃったんです」とおっしゃるので、
「あ、私のサンプルは戻していただくのはいつでもいいんです。もう、プレゼントします!
せっかく〇〇さんが作ったお人形をお孫さんに渡してあげたいんです!」
と言いました。
もしかしたらどこかに失礼なところがあったかもしれない、ですけど、私には珍しく強気に主張しました。
その辺りの想いが最終的に伝わったのか、最後は穏やかに「そうですか、すみません。じゃあ、次に持ってきてください」とおっしゃいました。
お人形は本当に作り手で表情が変わるんです。
だから迷子の子たちを親元に戻してあげたかったんです。
今日双子はバス旅行で、近場のいちご農園へ行ったらしいです。
それでおにぎりとお菓子を家から持っていくということで、前から巾着袋を用意しなきゃとママが言ってました。
幼稚園グッズは、私が全部作ったんです。得意だし好きだし道具が揃っているので引き受けました。
双子だからママが作るとなると、アップアップ。
でも今回は依頼されなかった、というか「作ってみたいんです」とママが私に言いました。
毎週2回、うちで晩ごはんを食べるのでその後教えてあげよう、うちにはミシンもあるし、ということでおとといママと一緒に作りました。
いや、ママが作りました。私は教えたりアイロンかけるだけ。
ママは作りながら「自分がお母さんって感じでなんか嬉しい」とミシンをかけていました。
出来上がった2つの巾着袋に、「達成感で幸せ」と嬉しそうでした。
手作りのものを、完全に拒否してるわけじゃない。できれば作りたい、というママは結構いらっしゃるかも。
もしかしてそれは呪縛的なものも含まれてるかもしれないけれど。
だからちょっとお手伝いしてあげて、「楽しい」って思えて、子どもの思い出の中に入り込めるんなら、ママもちょっと自信になるかも。
ちょっとお手伝い、ここですね、私ができること、したいこと。
出来上がった巾着は写真撮ってないけれど、とても綺麗に出来上がりました。
そうそう、おにぎりはパパである息子が作って、双子の遠足のお昼は楽しく過ごしましたとさ。