布絵本と布おもちゃの部屋
次回のママのための手芸タイムは5月2日、連休の真っ只中。
なので、あまり集まらないだろうなと思ってそれほど宣伝してません。
前にいらして仕上がってない方がお二人参加。
作品の続きをしたらいいなと思っていたところ、お一人「5月の節句に絡んだ作品か何かできませんか?」というメッセージが届きました。
「お、いいね。どんなものが作りたい?イメージがあったら教えて。形にするから」と返事を送ると、「和柄の布があるので、それを使って子どもがかぶれる兜を作りたいです。」
「お、いいねー。やってみます!」
そっか、これはいいなあ、
サンプルが出来上がってママたちに見せたら、私も作りたいって方がいらっしゃるかも。
ママの簡単手芸タイムは、ママの作りたい欲しいというリクエストに応じた、私とママのコラボ企画っていう感じになってます。
そして来週水曜日に初めて講習する、視覚障害の方の手芸講習。
今回は初回なので簡単なランチョマットとコースターにするんですけど、あらかじめどんな布を使いたいかお伺いしてます。
無地、ストライプ、チェック、和柄、みなさん一緒?バラバラ?とお聞きすると、いろんな布を持ってきてもらって選びたいとみなさん仰ってるというお返事でした。
みなさん、中途障害の方ばかりなので、今現在見えなくてもこれはこんな柄のランチョマットなんだなあと思いながらお茶碗をおく。
講習は、2枚の布を中表にして合わせてなみ縫いしてもらうんですけど、縫うところをアイロンをかけて折り目をつけることにしました。
その折り目に沿ってチクチク。
いろんな方と縫い合うことでいろんな方の日常を知る、
豊な日々です。
時々作品に迷いが出ます。
今受けてるものに寄りたくなる。
時代に遅れたくない、古いなあって思われたくない。
そうなると私らしいものが引っ込んで、変なこびた作品になる上に慣れない分野なので作品に気恥ずかしさが漂う、ように私は感じちゃうんです。
違うんだなあ。
1月2月は低迷してたんですけど、今月はminneのキットの売り上げが若干戻ってきました。
物語系の布絵本キットを数点買って下さった方がいて、こういうのを探していたんですというメッセージがありました。
YouTubeで、いろんな私の布絵本も見てくださって、他のもキット化されるのを楽しみにしていますという嬉しいコメントもいただきました。
布絵本を作られる方は少ないです。
時間もかかるし、手も混んでるし、家庭科授業が減った現代、ますますニーズは減ってきていて、私もたくさん作品はあるんだけどキット化してもなあと思ってました。
キットにするのは大変な時間と労力がかかるもんで。
でも、ここかもしれない、と思いました。
多分この分野は私が一番作ってる、気がする。
こういう方もいらっしゃるんだもんなあ。
ゆっくりゆっくり形にしていこう。
1回目の定年を60歳とすると、1回目の定年は迎えているわけですよね。
(あ、今年から65歳に引き上げだった)
自由業なので生涯現役でいたいんですが、その時々の節目は感じる。
というのは、十数年関わってきた教材会社さんのキットの提供作品数がここ2年でぐんと減ったんです。
一番扱ってくださった頃は20数点のキットを提供していました。
そしてこんなコーナーにもしてくださってました。
ご縁があって埼玉の教材会社さんに作品を提供させてもらってるんですが、その時担当してくださった方も多分、退職されたんだろうなあ。
その方がいらっしゃる時は、毎年2回ダンボールいっぱいに布やロープなど「作品に生かしてください」と送ってくださってました。
それが去年からなくなり、作品紹介も私のコーナーじゃなく布おもちゃキットの中に6点、並べられた感じでパンフレットに載ってます。
私としては「ああ、来るべき時がきたな」っていう若干ショックではあったけれど、
扱いが終わってもおかしくないのに数は減っても扱ってくださっていることの方に逆に感謝してたりします。
どうしても年齢を重ねると、今の時代の感性とずれてしまうのは仕方ない、それに正面から向き合ってじゃあ、どんな作品を作るか、真摯に取り組みたいと思う今日この頃なのです。