布絵本と布おもちゃの部屋
昨日の滋賀リビング教室「かんたん可愛い布雑貨」は、生徒さんのお一人が体調不良でお休みでお一人の方と向かい合っての講習時間。
2時間で完成できるようにカットして準備していったので、楽勝で完成されるだろうな、と思っていたんですが!!!
いやいや、逆ですね。
話し込んじゃいます。差し向かいだと。
で、気がついたら生徒さん、手が動いてない、、、。
ちょっと私自身は焦ったんですけど、でもこの時間が心地よかったらそれでいいんじゃないかとも思います。
もちろん家で続きが完成できるように、要点はお教えできてるので残りは家で楽しんでもらおう。
滋賀生協さんにお勤めなんですけど、なんと、滋賀生協さんの巻き寿司はちょっと特徴があるんですって。
どこが違うでしょう?
右がサンプル、左が滋賀生協さんの巻き寿司の再現。
滋賀生協さんのマークにヒントあり。
今日はお寿司セットの講習なんですけど、リクエストで「巻き寿司」を入れて欲しいということだったので、簡単な作り方を考えてました。
簡単に作ろうということなので、家にあるタオルを使って作るようにしてるんですけど、これが意外に便利で、タオルのふちを利用するとほつれを防ぐことができるんです。
タオルを三つ折りして巻き巻きして、最後のふちをかがって止める。
これでシャリができます。
で、巻き寿司はどうしよう、とふちを利用して作ってみたんです。
横の大きなふちを利用していたらどうだろう、
作ってみたら、逆に邪魔、重ねたところが妙に太くなる。
めちゃめちゃ作ってしまった。
なんとか落ち着つきました。
今日はどんなお寿司ができるかなあ。
居場所作りの場を提供されてるぶらっと169ばんちさんの木を飾るオーナメントボールを作っています。
みなさん、とても可愛い刺繍やアップリケをされるんですけど、お一人、本当に綺麗に仕上げられる方がいらっしゃるんです。
丁寧で、センスがあって、私も欲しくなる!
売り物にしたら、絶対に人気商品になる!
ちょうどハンドメイドマーケットに出るから「もしよかったら作られたもの、売りましょうか?」と持ちかけてみました。
「これなら500円で売れるんじゃないかな、いや、1000円でもいいかも。」
というと、その方が
「あげるとなるとあげれるんですけど、値段をつけて売るっていうのはちょっと嫌なんです」と穏やかな顔でおっしゃいました。
なんか、わかる気がします。
私も完成品は基本売らないです。
私の場合は、労力と値段が釣り合わないという理由。
値段を上げれば?となるかもしれないですけど、ニーズと合わない。
いつも今の世の中の時給で換算するんですけど、キットに至っても材料費+キットを揃える労力を考えると、今提示しているキット料金では安いんです、実は。
でも手作り販売の中では私のキット料金は決して安くはない、ようにみられます。
既製のキットは私のより多分高いけれど、手作り的なサイトなんかに並ぶと高い。
特にキットは揃える労力より、材料にしか目がいかない方もいるし。
この方の売りたくない、と私の売りたくないは一緒ではないと思いますけど、総じて手作り品はある程度知名度がないと、妥当な金額では販売できてないのが現状ですね。
ハンドメイドマーケットの質にもよるし、安いものばかりが並ぶ場所だと買い手の方の脳が安くて当たり前になってしまう。
久しぶりのハンドメイドマルシェの準備中、
何を作るか、値段をどうするか、、、
翻訳家の金原瑞人さんのHPで、本の奥付けの印章の話が出ていました。
http://blog.kanehara.jp/?day=20241110
昔の本には著者の印鑑が奥付けに貼ってあったということなんですね。
これは検印、つまり著者が発行の承認、発行部数の検査のために押していた印だそうです。
私も昔の本あるわ、と探し出したのが北原白秋の詩集『わすれなぐさ』
これは、私の祖母の本、多分。
祖母が亡くなって30年くらい後、祖母の家を整理した時に出てきた本なんです。
表紙は多分布で覆われてたみたいだけど、もうボロボロでカバーをかけてます。
でもちゃんと読めるし、後ろには祖母の字で(多分)鉛筆で書かれた俳句もある、私の宝物の一つです。
その本の後ろをめるってみると
ありましたありました。
北原白秋の印章。
金原さんのブログでは、「『嵐が丘』が売れて売れて、翻訳家の方が検印を押す腕が痛くなりましたと言っていた」と書いてありました。
直接翻訳家や著者が押すってこと!?
ということは、もしかしたらこのハンコ、北原白秋が押した可能性もあるってこと!?
おおおお、ロマンだ。
祖母の持っていた『わすれなぐさ』は大正13年に出版された第7版。
今はこの本は再販されてないんですけど、当時は人気があったんだろうなあ。
祖母は25歳くらいだったのかな、
ちょっと恋の詩なんかあったりするんです。
祖母はロマンチストだったんだなあ。
戦争で伴侶(つまり私のおじいちゃん)を亡くして、生きるためにとても厳しい人だったと母から散々聞かされてきたけれど、本当は夢見る女性だったんだろうなあ。
本の上部の側面がうっすら金色に光っていて、天金加工されていた本だと思います。
布製の表紙に天金加工の北原白秋の詩集を、
久しぶりに祖母を思いながら読む、秋の深い夜。