布絵本と布おもちゃの部屋
まずは、昨日の答え。
「カレンダーの枠を一段多く作った」でした。
普段は5段がノーマルだと思いますけど、土曜日始まりとかになると6段必要なことがありますよね。
それを意識しすぎで7段作ってしまいました。
1ヶ月は31日しかないのに。7列✖️7段は49日。
まあ、失敗と言っても足りなかったらはじめからやり直しですけど、刺繍を抜いて布を切れば修正できるので、これは単に「私ってバカ」で終わりました。
そして何よりもドキドキだったのが、今まで日にちをとめるのを1.2cmのボタンにしていたのを1cmのプラスナップに変更したこと。とりあえず37個必要なので、試しに買えば良かったんですけど、手でとめるプラスナップはそんなに売ってない。サンプルと販売するキット商品が違うものを使っていてはダメなので、思い切ってこれでいっちゃおう、と1000個買ったんです。
意外に手でとめるタイプのプラスナップが高い!それでネット中血眼で探し、なんとか見つけた割安のプラスナップは1000個まとめ買いが条件。
色はダークブラウンを選びました。合わなかったらどうしよう。なんせ1,000個。2万円近い。
で、ドキドキしながら1日をフェルトで作ってつけてみました。
おおおーー、いけるいける、大丈夫だ!2万円無駄にはならないぞ。
あとは、この日にちのフェルトを、一色にするかいろんな色にするかを迷ってます。
カレンダー枠の外には一年のアイテムの飾りを12個つける予定なので、色が入りすぎるかなあ。
そうやって一つ一つ試しながら、作品が完成させていくのでお楽しみに。
と、天才しか言えないセリフを言ってみたりします。
いやいうや、そういうわけではなく作業がストップする、という話。
11月の保育士さんの講習はなんと30人参加になって、かなりお手伝いしていくキットなのでそろそろ準備を始めています。
その中で、このおもちゃの応用編とかぼんやり考えていると、昨日も書いたようにタンバリン。ティアラとか王冠とかにならないかなあと考えながら布をカットしたり印をつけたりすると、ふと、降りてきた!
これ、輪投げにならない?
輪っかだから輪投げになると考えるのは当たり前なんだけど、この作り方を応用して、輪投げの土台ができるんじゃない?
輪投げの棒を支える土台を大きめの円で作れるじゃん!
中の丸を小さくして、その中に棒を入れると立つんじゃない?
そうなると作業をストップして作りたくなる。で、ストップして作っちゃう。時間はどんどん過ぎる。
で、できました。思った通りだ!
で、遊んでみました。
お、これっていろんな遊び方ができるじゃん。はめ込み遊びっぽい感じで。
バリエーションを増やしたら、遊び方も増える!
YouTubeでこの作り方紹介しよう!!!となる。
めでたしめでたし。
保育士さんの講習準備をしています。
「輪っかにぎにぎ」3つを作ってもらうんですけど、変形版として、いろんな大きさにしても楽しいですよ、ということで直径16.5cmの円の輪っかも作ることにしました。
これにプラ鈴を2つ入れると(1個でも十分)タンバリンみたいな楽器になるので。
新しく綿を入れようと思ったんですけど、そういえば双子に作ったのがあったことを思い出しました。
よく遊んだので、継ぎ足した布がほつれてたので、サンプルとして持っていくにはダメだなあ。でも思い出のおもちゃとして残しておきたいと思ってたんだけど。
でも、そんなことしてたら、もう部屋中が、いや家中が布おもちゃだらけになってしまう。最近ちょっとずつ整理してるところなのに。
そこで思い切って思い出のおもちゃの布を切って、綿を出して、新しいおもちゃに入れることにしました。
鈴も、一緒にお引越し。
このにぎにぎを見るたび、この中の綿は、双子が遊んだあのおもちゃだなあ、って思いながら。
お話布絵本はたくさん作ってて、一番初めに作ったのは「笠地蔵」そして「オオカミと7匹の子やぎ」あとは生徒さんのリクエストを受けて、「赤ずきん」「桃太郎」「大きなかぶ」「猿かに合戦」「ブレーメンの音楽隊」「わらしべ長者」「はじめてのクリスマス(キリスト誕生絵本)」「おむすびころりん」そして「親指姫」。
作る前には、お話をじっくり読みます。日本昔ばなしの場合は伝承なので、結構いろんな諸説がありどれを選ぶかちょっと大変。おむすびころりんなんて、西の方に行くと、お爺さんとお婆さんが立場が入れ替わったりしてます。わらしべ長者も交換するものが違ったりしてます。
その点海外のお話はグリムとかアンデルセンとか作者がいるので、訳が違うくらいで内容は変わらないのでそれに沿ってしっかり作ることを心がけてます。
このお話にしようと決めて、お話を改めて読むと、結構大枠だけ知ってて、細かい内容をすっ飛ばしてたことに気がつきます。小さい時にぼんやり聞いたり読んだりしたもんで。もしかして幼児向けの本の端折ったバージョンを読んだのかも。
で、本題の「親指姫」!小さい時は割と悲劇のヒロインぽく思っていたけれど、しっかり読むと(青空文庫)かなりこの子、失礼だわ。
まず、子どもが欲しいと願った女の人に、魔女が種をあげるんです。そのタネを大事に育ててその花の中から女の子が生まれます。女の人はそれはそれは大事にその小さな女の子を育てるんです。でも親指姫は、いろんな自分と違ったタイプの生き物に求愛されて、違う!と逃げまくる。
唯一見向きもされなかったのが黄金虫。黄金虫もさらっておきながらあんまりなんだけど。でもそのあとは親指姫は自由に平野で暮らします。
そして冬がやってきて、凍えそうになったのでネズミのおばさんのうちにお世話になります。で、そこでネズミのおばさんはもぐらを紹介するんですけど、親指姫は土の外に出ないもぐらが嫌で嫌でしょうがない。ここでもぐらは悪役に思えるけど、お話の中ではそう悪い人、いや生き物じゃないです。
そうするうちに、傷ついたツバメに出会って、ツバメを介抱してあげながら、ツバメのいる世界の話を聞いて、花の王子のことを知るんです。
そしてもぐらと結婚させられる前に、ツバメの背中に乗って旅たつ。そして自分と同じタイプのかっこいい王子と結婚、というお話。
気づきました?
私が?って思うのは、初めに出てくる女の人がどんなに心配して悲しんでるだろう、ということなんです。一言、「助けて」とか「ごめんね」とか「ありがとう」とか言って欲しかったわ。で、ネズミのおばさんの時もそう。一応助けてもらったんだから、そんな形で出ていかなくても。。。
と、ちょっと憤りを感じたりしたんですけど、このお話の楽しいところは、とてもたくさんの生き物が出てくるところ。カエルの親子に、メダカに蝶々に黄金虫、そしてネズミ、モグラ、ツバメ。そして数も色々。
作ってくれた生徒さんがおっしゃるには、「たとえばお皿に乗せたお花が15個ありますでしょ。あれで、孫と引き算足し算の練習に使ったりしてるんです」
なるほど!お話に目くじら立てずに、この展開を素直に楽しめばいいんだなあ。そしていろいろな形でお子さんと向かい合うのが、布絵本の良さだもんなあ。
ということで、これもそのうち(来年だけど)ネット販売キットの準便をしよう、と、軽く決意したのでした。