布絵本と布おもちゃの部屋
母子生活支援施設でのマカロンケースの講習の後、作り続けてくれてる方がいらっしゃる話は前ここに書いたんですけど、職員さんから「ファスナーのところが盛り上がって上手くできないらしいんです。何かコツがありますか?」というお問い合わせがありました。
その時の返事
「ファスナーの留め具、ギリギリのところを縫うのが大きなポイントです!コツとしたら外のフェルトとファスナーの金具の大きさが同じようにするということです。
それでもファスナーが盛り上がってしまうとなると、土台よりファスナーが長いってことになるのかなあ、って思っているのですが。
どうしてもファスナーより中の金具が長くなるようでしたら、フェルトを包む縫しろの部分にワタを入れて大きくするのはどうでしょう?」
そして昨日、解決しました!というメッセージと共に完成写真が届きました。
盛り上がることなく綺麗に閉まってます、ファスナー。
5月のバザー目指して頑張って作ってらっしゃるそうです。
袋の修理を頼まれたんです。
多分古い年代のもの。
気軽に直してもらっていいよ、とのことだったけれど、やっぱりこういう仕事をしているからしっかり直したい。勉強にもなるし。
ロープを通すループが擦り切れちゃったんですね、この袋。
それでこの紐を探さないといけない。どうみても麻。で、昨日の京都の山口忠兵衛さんに行ったんです。そこで相談して麻の紐の細タイプの焦茶をゲット。
かなり穴が空いた針じゃないと通らないですよね、という話をして、「ボタンつけの針がいいんですよ」とおっしゃるから、「刺繍針では?」と聞くと、針の穴が大きくて生地を痛めるかも、という話。
古布なので、危険危険。山口忠兵衛さんの佇まいも加わってテンションが上がってたせいで、桐箱入りの針セットを買ってしまいまして。
その中の「大ちゃぼ」という針がいいらしい。(この針セット、桐箱っていうのも豪華だけど、和裁チックな10種類の針が各10本づつ入っている。)
早速昨日、修理に取り掛かったのはいいんですが、簡単に見えたこの縫い方がどう縫ってあるかわからない。
この縫い方になるために、頭を全開させて構造を考え、何度かチャレンジ。
チャレンジしながら、これを作った方はどの時代のどんな方だったんだろう、と思いを馳せて、この縫い方はこの時代ではよく使われてたのかなあ、とか、
この麻のループ、便利かも、とか手を動かしながらぼんやり考えてました。
なんとか縫い方が判明。これだろうなあ、というところまで辿り着きました。
でも修理にはまだまだ。
古布なので針の穴をつけたくない。一発勝負でやらねば。
なので、もうちょっと練習してから。落ち着いた時に。
前から生徒さんに聞いて、行ってみたかった手芸店、山口忠兵衛さんへ行ってきました。
すごい品揃え。
テンションが上がって、桐の箱に入った針セットを買ってしまった。け、結構高かった。
家に帰って改めて出してみたら、和裁をする人が便利な感じがする。
だから逆にこのタイプの針を持ってなかったから、ま、いっか。
今日は天気が良くって、友達との約束まで時間があったから五条から今出川まであるいちゃった。
途中、烏丸御池の大好きな大垣書店さんに入って本を買って、京都の今出川あたりで友達とランチ。
偶然入った御所が一般公開されてて、桜の御所を堪能。
そのあと、同志社を通り抜けよっかって入ったらサークルの新入生ゲット(新歓)をしてて、いろんなサークルの学生さんとおしゃべりした。
学生さんたち、ちゃんと相手してくれて楽しかったし、キラキラしてて頼もしかった。
お話ししたサークルは、アイスホッケー、マンドリン、絵画、国際協力、母子支援ボランティア、能楽(宝生流)服飾。
写真は山口忠兵衛さんと、そこで買った針セット。
その方は去年の秋にこの教室にいらっしゃいました。
とてもおとなしい方で、穏やかな方で、縫うスピードも緩やかで、おっとりされた方です。
ここにいらっしゃってる時間だけ縫ってらっしゃるようで、作品も7ヶ月経った今もまだ途中。
「そういう作り方もありますから、無理をされないようにね」って言ってます。
ちょっと前に連れ合いの方を亡くされたというお話をお伺いしたのは、教室に来られて2ヶ月くらい経ったあたりだったかなあ。
そこからようやく外に出ようという気持ちになって、こうやって教室に来て、生徒さんたちの会話を聞きながら、ちょっと笑われたり。
5ヶ月目くらいに、薄くお化粧をされるようになりました。
そして昨日は、この教室のLINEグループがあるんですけど、入られます?って聞いたんです。
「どうやったらいいか、ちょっとやり方がわからないんですけど。はい、入ってみます」
で、晴れてLINEグループの一員に。
他の皆さんからLINEのご挨拶に「よろしくお願いします」と返信されてました。
何かを始めると、新しい出会いもセットでやってきて、そして新しいことをやっていこうと思うきっかけになったりします。
この教室で、生徒さん同士教え合いながら段々慣れて行かれた方もいらっしゃいます。
縫い物だけじゃない、何かにつながっているんですね。