布絵本と布おもちゃの部屋
2月から関わっているぶらっと169ばんちさんの活動は、第1火曜日の午前中。
お部屋に飾られてる木を彩ろうっていう企画。名付けてハンドツリー。
4月初めのこの時間、いろいろ年度はじめ忙しいこともあってか、後半お一人いらっしゃって、宿主さんと私と3人の時間でした。
そのあとからいらした方は、70代半ばで針を持つのがちょっと辛いから見てるだけね、と言う参加のされ方。
いろいろお話ししてると、窓の外に見えるお花はこの方が育てていらっしゃると言うお話。
「あれはアネモネ。きれいに咲いてくれたわ。お花は手をかけたらかけた分、応えてくれるから」
このセリフ、母もよく言ってました。「子どもはそうはいかなかったけど」と言うセリフと共に。
「家には庭がないからここで育てさせてもらってるの」とおっしゃってました。
そしてこの場に集う人々を癒してくれる花たち。
まだ3ヶ月だけど、居場所作りの場に関わらせてもらって、(waiwaiスポットさんも含めて)時間の流れ方とか、関わり方とか、学んでます。
私はいつも手芸好きな方との時間が多かったから縫うことへの楽しさばかりを考えていたけれど、苦手な方やしんどい方もいらっしゃる中、ピンポイントで楽しみを見つける方も、なんとなく参加してる方もいる。そういう位置にあるんだということを、ぼんやり掴みかけてます。
そこをどう理解して、活かして形にしていくかだなあ。
そうそう!お部屋に飾られた木の絵には、たくさんの桜が開花!
いろんな時間に集った方々が参加して、見事に部屋に春をもたらしてくれてます。
5つ作ったら一個持って帰っていいよ、と言う約束で頑張った新中学生も。
昨日はiPadを持っていき忘れたので写真は後日送っていただく予定。
土曜日の母子生活支援施設での講習の担当の方は、毎回講習で作ったものを作られます。
お子さんが小学2年生で、作るたびとても喜んでくれるというお話をお聞きしてます。
特にサコッシュ。これは一緒に生地を見て買って、途中お子さんができるところは手伝ってもらって完成させたんです、と言ってお子さんが肩にサコッシュをかけた写真を見せてくださいました。
「お友達の家に行くときは、必ずこのサコッシュを持っていくんですよ。中に前ここで作ったぬいぐるみを入れてね。
で嬉しそうに、『ママが作った』って言うらしいです」
もしかしたら、大人が思う以上にお子さんにとってママ(ママに限らず)が作ったと言うことの意味が大きいかもしれないなあと思いました。
「作品ができるたびに『ママ、すごい!」って尊敬されるんですよ」
それを友達に見せる、そして友達も驚く。それを作り手の大人が聞く。
この循環。
それを実感してこそ、母子生活支援施設での意味もまた違った観点から取り組めるのではないか、と思ったのです。
昨日は、母子生活支援施設での講習。
今までにない難易度。なんといってもファスナーをつけるので。
職員の方に手伝ってもらうにしても、大変だろうなあと思っていたんですけど、やはり大変だった。
1時間オーバー。途中かなり手伝いました。
とにかく時間内に全員の方に完成した作品を持って帰って欲しかったんです。
だからかなり縫ってあげちゃった。でもいいと思う。途中どこか作ってて、とにかく完成させるのが大事。
いつも参加してくれるママで(20代半ば?)いつも自分なりの工夫でサクサク完成させる方がいらっしゃるんです。
で、作品もかなり個性的。
今回もどうやったらこの発想が生まれる?っていう作品が出来上がりました。
この太陽が赤いメガネをかけてるマカロンケース。
すごく面白い感性だと思うんです。ポップで、現代アートに近い?
で、私「〇〇さんって天才!」って言うと他の方が「せんせー、頑張って褒めてはるわ」みたいな感じでちょっと他の方がからかってたから
「いや、私は嘘は言わないで。ほんまにすごいなって思ってるんやで」って言うと、そのママが
「せんせーが私の作品好きなの知ってるー」って笑顔で言ってくれました。
あ、ちゃんとわかってくれてるんだって、嬉しかったんです。
このママ、ちょっと天邪鬼的なところがあって素直じゃなかったりするけど、可愛いママなんです。