布絵本と布おもちゃの部屋
膝丈あたりのスカートをことごとくリユースショップに出しました。
二年前くらいは着てたんだけど、何故か60代に乗った途端、これはないよなあと気持ちが先行する。
この二年の間で、容姿も運動能力もそれほど変化があったわけではないけれど、気持ちが「違うんじゃない?」ってストッパーをかける。
髪型もそうです。もうロングじゃないよなあ。
まあ、年々暑くなってきたのも大きな理由で、結局今年の夏はショートにして大正解だったんですけど。
そこで、この洋服。ちょっとわかりづらいですけど、左がリフォーム前。
一段あったフリルを取りました。
あ、もちろんこれだけでワンピースとして着ていたわけではなく下にパンツをはいていたんだけど、このフリフリは、違うなあ、と思ってちょっと乱暴ですけど、ハサミで切り落としました。
他にもフリルを切り落としたワンピース、ありますね。
他の人の目が気になるわけではないんです。
でもなんでだろう。年齢が勝手に自分に制限をかけちゃうだよなあ。
デジタル朝日新聞を読んでます。
デジタルにして、よく読むようになりました。というのも、メールで興味深いトピックを送ってきて、そこにアクセスするとすぐ読める、というのが私には合ってる。
昨日興味を引いたトピックは
親にしばられる宗教2世の苦悩 根っこに家族教
信田さよこさんの記事。この方の著書に「家族と国家は共謀する」っていうのタイトル、とても興味深い。
射殺されたクマの胃にあったのは 出没なくなったちくから見える課題
富山での試み。クマは山に食料がなくなり、里に柿の木を食べにやってくることがわかって、柿の木の伐採に三年前から取り組んでいるって書いてあったんですけど、面白かったのが、高齢の家庭では、柿を管理できずにいるという実態から、障がいのある利用者さんによって収穫を肩代わりする一石二鳥のアイディアの活動。
世帯収入半減「子ども夢追えない」妻が過労死、遺族年金受け取れず
遺族補償年金の受給要件として妻は年齢を問わないのに、夫は55歳以上と制限している労働者災害補償保険法の規定の話。知らなかった。
24歳になりすました女 架空の人物の戸籍は作れてしまうのか
ただ単に70代の女性が若いことでいろんな条件が広がり、若くなりたかったというだけで起こした事件で40代の戸籍を取ったという話。それが作れてしまったという嘘みたいな、行政にはそういう隙間があるって話。
ともに芸術を愛た妻を変えた「老い」元大学教授が手にしたロープ
妻の認知症の介護に疲れた70代の夫の事件。仲の良かった夫婦の老いの生活の中で何が起こっていたか、どうしたら防げたか、っていう話。
そして私が一番心に響いたのが、
親に黙って家族の弁当を取りに...埼玉条例あんで考えた「にげてさがして」
三年生以下の子どもだけの登下校や公園遊び留守番を禁ずる条例案、結局撤回される事案になりましたけど、そこには親の意見が中心で子どもの視点があまり報道されてませんでした。その中で子ども食堂に親に黙ってきている子どもがいるという話。子どもたちは親の分まで持って帰るらしい。自分が子どもの食事の用意ができない状態であっても周囲にそれを知られたくないという親もいて、そんな家から飛び出して、親の分まで周囲に助けを求められる子どもの力はすごい、と書いてありました。
子どもの気持ちを全く忘れてました。
で、その記事の最後の言葉に涙が出てしまった。ヨシタケシンスケさんの「のげてさがして」の一節。
「きみのあしにはやくめがある。それは『きみをまもってくれるひと』『きみをわかってくれるひと』をさがして、そのひとのところへいくため、だ」
うちのベランダから見える工事現場には大掛かりな工事なので、結構魅力的な重機がやってきます。
眺めていると、結構楽しい。
いや、めちゃ楽しい。めちゃ魅力的。
私のお気に入りは、三つ子のショベルカー。ちゃんと人が動かしているのも見えてるのに、重機が生命を持ってるように見えてしまう。
可愛い。
この光景を見てると、かなり前に双子の孫に買ってやった『おやすみ はたらくくるまたち』の絵本を思い出すんです。
夕暮れになって動きが止まると、これから寝るんだなあって擬人化してしまう。
どことなく切ない。
そんな命を持ったように見える重機たちの小さいやつを、手元に持ちたいっていう気持ち、すごくわかるなあ。
そして自分で動かして命を吹き込ませたいっていう気持ち、すごくわかるなあ。
テレビで「おちゃらか ほい」をやってて、ああ、自分も小さい時やってたなあ、と懐かしく思い出しました。
で、ふと「おちゃらか」ってどういう意味?って思ったんです。
最近は、もうなんでもネットで調べられますからね、早速ググる。
ググってびつくり。主に女の子たちが無邪気に遊んでいた遊び歌の意味がこうだったなんて!!!衝撃。
遊女を旦那衆が買うという手遊び歌だった。
「かった」は「勝った」じゃなくって「買った」という意味らしい。
重いわ。なんかもう楽しめないわー。
「せっせっせーのよいよいよい」の意味もなかなかです。
昔あそびは歴史を抱えてて、なかなか興味深いなあ。
そして、今日聞いてるのは、真逆の明るいポップス。
Jukebox The Ghostの アルバム「Cheers」
最近はアメリカの突き抜けたような、気持ちのいいくらいのポップなミュージックが好きなんです。
ステッチの話です。
万年カレンダーを作っていて、日と月の札はフェルト2枚合わせています。
その2枚合わせるときのステッチをどうしようかと迷っていて、とりあえず「日にち」はブランケットステッチにしました。
ブランケットなんかによく使われている、糸をかけて端をかがるステッチです。
それで月の札も同じブランケットステッチにしようかな、と思ってやってみたんですけど、なんかイメージが違う。私の中では。
それでストレートステッチにしてみました。
よく「ブランケットに変えてみました」っておっしゃると、周りが「すごーい」っていう反応があったりするんですけど、ブランケットの方が実はやりやすかったりします。
糸を引っ掛けて針を進めていくんですけど、縫い目が揃いやすいんです。そして裏側も綺麗に揃う。
一見単純に見えるストレートステッチは、ちょっと斜めに進んだだけで縫い目が汚く見える。
まあ、それも可愛さ!ってしてしまえばいいんだけど。
それで今回は月の札は日本語と英語の2枚を合わせるので両側のステッチが綺麗じゃないといけない。となると、これが結構大変だったりします。
面だけ綺麗でもだめ。常に裏を意識しながら針を出す。これでも何度も抜き直して完成させました。
なので、見本はストレートステッチだけれど、苦手ならブランケットでもOKです、という案内は入れようと思います。
縫ったことがない方は、単純に見えるストレートステッチは簡単じゃん、って思われるかもしれないですけど、単純なものほど奥が深かったりする、という哲学も感じる手芸なのでした。(大袈裟?)