布絵本と布おもちゃの部屋
来週の水曜日は2回目の視覚障害の方の講習です。
私より先輩の方5名、視覚障害と言っても中途障害や弱視の方や様々です。
前回はランチョマットを縫ってもらったんですけど、顔合わせの意味もあって今後の展開や要望などお伺いしました。
それを頭に入れながら、昨日は講習の準備をしてました。
作るのはマカロンストラップと、マカロン針山。
これは私が前回持っていってたのを見られたり触られたりして、「可愛い、これを次回作りたい」ということで決定しました。
いろんな色をカットして、選んでもらいます。
全盲の方は中途障害で、お仲間や介助の方に色のイメージを聞きながら色を選ばれます。
前あらかじめつけておいた縫う場所をアイロンで折りをつけていたのがとても役だったとおっしゃってたので、今回も折りをつけてます。
線を前は水色のマーカーでつけていたんですけど、白と黒の色じゃないと見えずらいという方がいらっしゃって、今回は黒の線でくっきりとつけることにしました。
毛糸で作るボンボンストラップも作りたいっておっしゃる方がいらっしゃったので、それも準備する予定。
可愛いものをカバンにつけたいんですって。
ご自分の作ったものが鞄にぶら下がっているのを手で感じる。
ぼんやり見えてる方、過去の記憶と共に頭の中で見えてる方、
みなさん、色や柄を選ぶのを楽しみにされてます。
「あなた、この色可愛いわよ」とおしゃべりしながら楽しんでもらえるように人数以上の数を用意してます。
針山のサンプルを作ってふと閃きました。
黄土色の生地と中のフェルトを茶と緑にしたらハンバーガーみたいな針山になるな!
私の情報源のベースは新聞です。
紙を大きく広げて読むのが苦手なので、新聞はネット購読してます。
写真も綺麗だし、興味ある記事はメールでお知らせしてくれるので楽しいです。
最近は紹介されてる本を続々買ってしまってます。
5月8日に天声人語に書いてあったケストナーの『どうぶつ会議』
今と重なる絵本です。
絵も可愛いし、風刺やユーモアーが聞いてて、とても良かった。
後、著者に会いたいで紹介されてた『平家物語の合戦 戦争はどう文学になるのか』
これはKindleで読んでます。
とまあ、新しい発見やら情勢やら、日々新聞の記事を読むのが楽しいわけなんですけど、この間友達と一緒にご飯を食べている時、主体にしているメデイアで全く考え方が変わるという衝撃的な体験をして、ちょっとめんくらってしまいました。
どちらが正しいっていうことではなく、確実に分断が起こってる、と思ったんです。
年も性別も目指している社会もほぼ一緒の親友が、あるところでは真逆な真実の捉え方でした。
もう引き返せないくらいの距離。
うーーーん、ちょっとややこしい世の中になっているなあ。
昨日は山口から来た叔父といとこと双子たち一家たちと長浜を楽しみ、また会おうねと別れて長浜から電車に乗りました。
休日の観光地なのに、電車は1時間に一本だったので車内は混み混みで、私は先頭車両のドア付近に立っていると、そばにはスマホ片手にぶつぶつ言っている青年がいました。
電車の時刻がどうのこうの、連結がどうのこうの。
鉄オタ?
電車が動き出し米原が近くなると、ますます眉間に皺を寄せて、「連結」のワードが多くなり、私は「連結がどうした?」と聞きたい気持ちでいっぱいに。
私も鉄道は好き、そしてもっと鉄オタが好き、だったりします。
鉄オタが好きっていうより、不器用に何か一点に集中して取り憑かれてる人に魅了されてしまうのです。
米原で電車が止まったんですけど、ドアは開かず、駅員さんが旗を持って電車と電車の間のホームに立っています。
我慢しきれず、青年に
「これから連結するん?」と聞くと、「うん、連結する」と彼は答えました。
あと2、3言葉を交わした気がするけど、ちょっと覚えてません。
がっちゃんという振動と共にまぢかに連結を堪能した後、ドアが開き彼は電車を降りました。
米原駅はJR東海線とJR西日本の両方の管轄で、新幹線駅ともつながってるちょっと特殊な駅です。
多分他の電車も見るのか、彼は駅のホームの椅子に座っていたのが窓から見えました。
電車が動き始めた時、彼と目が合って、なんか嬉しくなって手を振ってしまった、、、
双子も私に釣られて手を振りました。
すると彼は嬉しそうな顔をして、大きく長く手を振って見送ってくれました。
ちょっと蒸し暑い、5月の昼下がりのお話です。
長浜、フィギアの聖地、海洋堂さん