布絵本と布おもちゃの部屋
生徒さんの中に、就労支援Bに通ってらっしゃる方がいます。
長年の生徒さんで手芸の腕前も上々で、その辺も見込まれて布のおもちゃ制作販売をされてます。
長いお付き合いの生徒さんなのでその方の励みになれば、という思いから、私の作品の販売を許可しました。
会うたびにご様子を伺うんですけど、あまり満足そうじゃないんです。
作ったものが売れることは売れる。
けれど、施設側がものすごく安い値段で販売していてがっかりするんだっておっしゃってました。
1日かけて作ったものが300円程度で売られると、次作る気がしないって。
うん、これはモチベーションが下がる。
ハンドメイド作品市場は実に過酷です。
私はよく目安として材料費+時給で換算して値段をつけることをおすすめするんですけど、ハンドメイドではまず不可能です。
なので私は完成作品販売をほぼしないんですけど、キット販売でも安めにつけてます。
キットの場合は、材料実費+揃える時間+アイディア(著作っていうか型紙とか作り方とか)
有名になって、あの人のあの作品が欲しい、となった時にもしかしたら正当な値段がつけられるかもしれない。
布の作品の場合、「自分でも作れるかも」と思っちゃうので、特に値段が下がるのかもしれないです。
私は若いハンドメイド作家さんから相談を受けたら、大概ご本人の申告値段よりも高く売るように勧めます。
売れなくても、次の機会に売ればいいから値段を下げるなって言います。
ハンドメイド作家さんは、売れないとがっかりするから初めから弱気なんです。
弱気の値段の中に買い手のかたが入っちゃうと、脳が洗脳されてハンドメイド作品はこの値段なんだ、と思い込んじゃうんですよね。
だからみんなで働いた時間を正当に値段に反映させなくては!
おまけ
昨日の仕事場に行く途中のお店。
奥に金の招き猫がいます。
この間懸賞で当たったプラチナキューピー、
大人のいやらしい換算で、箱のまま出さずに置いておけば価値がでる、とこっそり私の部屋で出さずに飾っていました。
しかし!
見せたい、双子の孫に!
自慢したい、6歳児の双子に!
衝動に負けて、見せてしまった、、、
当然、箱から出してと言いますよね。
箱も開けたがったけど、これは強く制止。
「なんでダメなの?」という問いに、正直に大人の事情を説明。
一応引き下がってくれました。
箱からだしたプラチナキューピー。
可愛い。
彼らは男の子のキューピーで、遊び始めました。
帽子にちっちゃなおもちゃを隠して、マジックショー、らしい。
かなり大事なおもちゃだと貸す前に行っていたので、「ここまでー」と言うと、結構あっさり終わってくれた。
運よく当たったお人形だもんな。
こうやって出して、ちびっこに遊んでもらうのもいいかも。
4月から始めたママのための簡単手芸タイム。
あえて手芸教室としなかったのは、縫う時間を楽しんでもらうのが第一の目的だったからです。
この時間は、とにかくママファーストなので、私にとっては結構大変な前準備が待ってます。
5名の方の作りたいイメージを聞いて、ひたすらそれにかなう作品を考えて、ママが楽しんで作れる道筋を見つけて提供する。
なので、毎回できるかどうか、、、第一金曜日が若干怖い。
でもそれがうまくいくと、ものすごい達成感が味わえるという、私にとってもサイコーの取り組み。
4月5月6月と重ねて、少しずつ定着し始めたな、と感じたのが7月。
そして昨日、魚釣りのおもちゃの完成写真が届いたんです!
6歳になる息子さんの誕生日プレゼントに間に合いました!
せんせーのおかげです。
作りって楽しい!
っていうメッセージと共に。
この方は育休中で、したのお子さんがまだ赤ちゃん。
お子さんのことは大好きだけど、お昼間家で2人っきりの生活がちょっと行き詰まった時、ぶらっとさんのチルタイムに参加されて、そこから手芸タイムを知って参加された方です。
手芸タイムがない日も、ぶらっとさんが開けてる日は(ぶらっと169ばんちさんは地域の居場所として火曜日土曜日と開放されてます)ぷらっと立ち寄って、おしゃべりしながらちくちくされてたそうです。
この魚釣り、お魚たちは型紙なしのフリーハンドでママが作りました。
お子さんの誕生日が明後日。
たくさんたくさん遊んでくれますように!