布絵本と布おもちゃの部屋
このところ、ずっとこの子の服を作ってます。
うさぎのぬいぐるみのキットにしても完成品にしても、着せ替えがつくと商品としてちょっと他と差別化できるかなと思って。
置き人形であっても、ストラップであっても、服を変えられるってちょっとポイントになりますよね。
でも、私は服を作るのが得意じゃないんです。
服飾のお勉強してないから。
何度作ってもフィットしない感じがする。
暑さもあいまって、集中力も落ちてるし、うまくいかないとやる気も失せるし。
この夏、全てにおいてはかどらなかったですけど、並行してキットも売れてないので、世の中冷房があるとはいえ、何か作る余裕はないんだろうなあ。
昨日からちょっと涼しくなってきました。
そろそろ成功させなくっちゃ。
ひまわりちゃん人形を生徒さんも作られてます。
昨日、ここまでできましたと持ってきてくださったお人形は、まだ髪の毛がついてない状態。
「髪の毛の付け方、教えてもらおうと思って」
このマルコメちゃんタイプのお人形に、他の生徒さんたちが「可愛い〜」と大絶賛。
私もそう思う。透明感があって、もうこのままでいいんじゃないかって思います。
ただ、お孫さんに限らず、お子さん、お人形の髪をいじるのって好きですよね。
三つ編みしたり。
だからやっぱり髪の毛はつけられるみたいです。
その中で「ウイックにしたら?」という声も。
それも楽しいかも。難しそうだけど。
この間、テレビで癌の方のためのウィックボランティアを主催される方が、
「ウイックを推奨したいわけではないんです。
そのままの状態でも受け入れられる社会であって欲しいというのが願いです」っておっしゃってました。
そうそう、髪の毛がある状態が当たり前じゃない社会。
おまけ。
滋賀リビング教室は浜大津にあります。そこには路面電車が走ってます。
商店街のアーケードから見える京阪電車が好き。
びわこ学園さんは、重い障がいを持った方を支援する施設です。
初め依頼を受けた時はびっくりしました。そしてとても嬉しかったんです。
学生時代に同じような施設でボランティアをしていたので、入所者の方の状態はよく知っています。
意思疎通が難しかったり、手足も自由に動かせなかったり、視力や聴力も低い可能性もある方々と手作りの時間を楽しむ機会を考えられた職員さんはすごいなあと思ったんです。
参加されたのは5歳の男の子と40歳の女の方。
介助の職員の方2人と5人で過ごした1時間。
フェルトに切ったものを貼ってもらおう、というのが私が考えたプラン。
自分から手を伸ばして貼るということは難しかったので、貼ったものを上から押さえてもらうことにしました。
その時に「ポンポン」というと、男の子は笑顔で嬉しそうに、時々声をあげて喜んでくれました。
女の方は、お話に時々耳を傾けたり、こちらをじっと見てくれたりしたけれど、ちょっと朦朧とされてたかな。
帰り、施設を案内してもらって、講習は終了。
施設の前から出るバスを待っている間に見える、青空の中のびわこ学園。
ここは学生時代から知っていて、社会福祉の父の糸賀一雄先生の立てたあのびわこ学園、やっとこれたなあ、と感慨深かったです。
おふたりにとって、今日は一年で一度のお楽しみの日で、午後からはお買い物に行かれるそうです。
私のクラフトの時間は楽しんでもらえたかなあ。
またここで一緒に作りたいなあ。